#68 熊野伊勢志摩紀行 江戸時代にタイムスリップだ

2020年8月15日

今日のメインイベントは、クルーズのあご湾遊覧と伊勢神宮散策だ。
今日もうだるような暑さだ。
空は抜けるような青空で、クルーズを廻るのに最高の環境である。

9時にクルーズチケットを購入する。
乗船9時20分までの間は、灼熱を受け額に汗を流しつつ立ち並んだ。
そこにサザエ獲りの海女さんが通りかかる。
自分は美人の海女さんに驚き、ツーショットをお願いしたら快くOKをもらった。ありがとう!

ようやく乗船し、9時30分に待ちに待った出港だ。
心地よい潮風とエンジンの唸りがいい。
青空と紺碧な海の中を50分かけてあご湾を廻る。
ジェットボートが気持ちよくスイスイ追い抜く。
ボートの上で釣糸を垂れる釣人が見える。

船内放送で真珠について説明があった。
真珠養殖の発祥の地は三重県鳥羽あたりのようだ。
真珠養殖を産業化しブランドにさせたのは、御木本(みきもと)幸吉さんだったらしい。
みきもとのネーミングで記憶が少しよみがえる。
そういえば銀座を散策した時、宝石のミキモトの店に入った記憶がある。
このミキモトの真珠をブランドにさせたのが三重県内の海だったんだ。

あご湾も養殖真珠の一つだ。
真珠を拾い上げる仕掛けの場所が随所にあった。
御木本さんの真珠に対する情熱が脈々と受け継がれているんだ。
技術を繋げる伝統って素晴らしいと思う。

30分経過後、クルーズは真珠体験ができる出島に停船する。
一時的ではあるが小さな真珠見学工場に出向き、地元の女性が真珠を摘出する場面を見学する。
本物の真珠に出会い感動した。
おかみさんと長女はその様子を熱心に見入り、感動のあまり土産物店で真珠を買ったみたいだ。

次に2000年の歴史があり、伊勢志摩地域に点在する125社の神社からなる聖なる地である伊勢神宮を散策する。
パワースポットであるだけに、神気が満ち溢れているのがわかる。
内宮に参詣し、気持ちが落ち着くのはなぜだろうか。

その後はお祓い町通りを歩く自分がいた。
このお祓い町通りは、五十鈴川に沿っておよそ800mの石畳が続く美しい通りだ。
この通りは土産物店、飲食店が立ち並ぶグルメスポットでもある。
お祓い町通りを歩くと、通り界隈そのものが江戸時代にタイムスリップした気持ちになり、なんとも不思議な感覚であった。

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このクルーズであご湾を廻ります。
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美人海女さんとツーショット。
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いよいよ乗船です。
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さぁ出港だ。船長さんも張りきっています。
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クルーズから眺めるあご湾です。
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どこに真珠があるかわかりますか?
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伊勢神宮を参詣。
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江戸時代にタイムスリップしたお祓い町通りを堪能しました。

#67 熊野伊勢志摩紀行 熊野でハートを見つけたぜ

2020年8月14日金曜日

今日から1泊2日の熊野伊勢志摩旅行だ。
長男が都内下宿先から自宅に遊びに来てくれたので
久しぶりに4人で旅行する。
家族4人揃って旅行するのは何年ぶりだろうか。

記憶を辿ると3年前の2017年8月に福井県、石川県旅行以来ではないか。
石川県にある白山登山が良い思い出だ。
かみさんも久しぶりの水入らずの家族旅行で早朝からルンルン気分だ。

夜明け後の4時に自宅を出発し、圏央道あきる野インターから海老名インターで東名自動車を走る。
静岡、浜松湖、名古屋を走り、伊勢湾岸道に乗り換えて海沿いの国道42号を走ると予定通り10時過ぎに三重県熊野市に着く。

かみさんが世界遺産獅子岩鬼ヶ城に行きたいと言う。
今回の家族旅行は、日頃の感謝の気持ちを込めて、かみさんを喜ばせるための、かみさん孝行である。
かみさんの言い分を受け入れる旅行だからなんでも受け入れよう!

以下はドライブに行った順の写真です。

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まさに獅子の表情をする獅子岩です。
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獅子岩から30分車を走らせて丸山千枚田へ。
ここの田んぼは1340枚あり、日本最高クラスの棚田です。
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丸山千枚田から鬼ヶ城へ40分ドライブ。
鬼ヶ城の海岸は奇岩が多く、さすがに世界遺産でした。
少しモデル気分の長女です。
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海岸にハートを見つけました❗
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熊野の紺碧な海を眺める。f:id:kunpu3684:20200825204126j:plain
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熊野から志摩へ2時間ドライブ。
かの有名な、あご湾を眺望し感動。
この場所から1時間離れませんでした。
絶景だぁ。。
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近鉄線 最終駅の賢島です。
いつかのんびりと近鉄線に乗って紀伊半島を廻りたい。
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今晩宿泊の志摩彩朝楽ホテルです。
ここのバイキングは美味しかったと、かみさんが喜んでくれた。
明日はクルーズに乗ってあご湾を廻ろうぞ。

#66 奥飛騨温泉郷 新穂高温泉

2020年8月5日水曜日

4泊5日の北アルプス縦走は、天気に恵まれて絶景を存分に楽しんだ。
疲れた体を癒すべく一刻も早く温泉に入りたかった。

新穂高温泉ロープウェイから今晩宿泊する民宿「麓庵 たきざわ」に電話をかけて到着の連絡をすると、20分後に車で迎えに来てくれた。
ドライバーは20歳代後半の男性で爽やか青年だ。
山はどうでしたかと訊かれたので絶景が見れて最高だったと答える。

コロナ禍で客足が鈍く、先週までは雨が多かったので客が激減したという。
今週は梅雨が明けたのでどうにか客が入り、あらためて客のありがたみがわかるようなことを言っていた。

どの世界も仕事があることは幸せだ。
仕事が自分を鍛え、人生を輝かせるのだ。
青年とのとりとめのない会話の中でこんなことを思った。

15分後に民宿「たきざわ」に着く。
古民家の建物で落ち着きのある佇まいだ。
本日の客は20人いるようで盛況な様子。
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青年から館内案内の説明を受けた後に入浴する。
温泉は湯量豊富なかけ流しで内風呂2つ露天風呂2つあり24時間全て貸切である。
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この温泉は自分の肌に合う。極楽のお湯だ。
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露天風呂に浸かった後は無料で缶ジュースを飲む。
この宿の粋なもてなしがいい。
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いよいよ夕食だ。コロナ対策でテーブル間隔していた。

ここから夕食のフルコースを紹介します。
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フルコースは前菜から始まります。
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飛騨ブランドの飛騨牛はとろりとした食感で美味い。
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山の温泉宿になぜかサーモンの刺身。
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地元で釣れた虹鱒笹焼き。笹で包むところがいい。
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まさかの飛騨牛寿司。美味かです。
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茶碗蒸しも美味い。
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揚げ里芋あんあけと味噌汁です。飛騨味噌汁が美味しくて3杯おかわりしました。
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最後はデザート。パンナコッタでした。
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前菜盛り、ご飯盛りとデザート盛りの陶器はおしゃれだ。
主人のこだわりが垣間見えます。

以上がフルコースでした。

スタッフの心のこもったもてなし、主人の優しさ、かけ流しの貸切風呂、贅沢にのんびりできる古民家でした。

2020年8月6日木曜日
ついでに朝食を紹介します。
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朴葉味噌の陶板焼きは飛騨名物である。
ご飯に乗せると美味い。

夕朝の食事はとても満足する内容だった。
リーゾナブル価格も嬉しい。
隠れ家としては最高の宿だと思う。
次はかみさんを連れて行きたい。

読者の皆さんもこの素晴らしい宿のもてなしを味わってみてください。

#65 北アルプス紀行 最終日によもやの体調不良で大ピンチ

2020年8月5日水曜日
北アルプス5日目
最終日

4時45分に山小屋の電球点灯に目を覚ます。
周囲の登山者はバックの荷物を整理し、いつでも出発できる準備をしている。

腹が減っては戦はできないので、朝弁当と称するビニール袋を取り出し、菓子パンをかじる。
一口飲みこんだが、胃袋から嘔吐気配を感じる。
とっさに体の異変を感じた。

結局何も食べられず、5時過ぎに三俣山荘を出発。
今日は最終日であり、岐阜県新穂高温泉まで約20km弱の9時間を歩き続ける。
三俣蓮華岳双六岳の稜線を歩き、弓折岳から小池新道を伝って下山するコースである。

まずは三俣山荘から1時間かけて三俣蓮華岳を目指すのだが、登り始めから急登の連続で苦しめられる。
さすがに5日間山登りしているので疲労が溜まるのは当然であるが、足が重くいつもの軽快なフットワークがない。
ご飯摂取不足の原因なのか、とにかく馬力が出ないのだ。
14kgのザックの重さも加わり、かなりのスローペースで登る。

40分ほどで樹林帯を抜け出し三俣蓮華岳双六岳に分かれる分岐点に立つ。
この分岐点からようやく槍穂高連峰を始め、北アルプス主峰が見える高さまで到達する。

少し体が重く感じるので三俣蓮華岳双六岳を登らずにトラバース(遠巻き)して双六小屋に楽して逃げることを考えた。
とっさに三俣山荘の美人女将さんが勧めた絶景スポットを思いだす。
ここでトラバースすると絶景スポットに出合わないので敢えて苦しい登山ルートを選択した。

分岐点から20分かけてガレ場をよじ登り、標高2841mの三俣蓮華岳山頂に着く。

早朝の展望は、空気が澄んでいるので清涼感があり山肌が鮮明できれいだ。
太郎平、黒部五郎岳薬師岳鷲羽岳水晶岳を踏破した山景色を堪能する。
天気も快晴であり、気分は最高だ。

次は双六岳に向かって1時間30分にわたる稜線を縦走する。
三俣蓮華岳から双六岳の稜線は大パノラマで気持ちいい。
この稜線はずっと平坦のイメージがあったが、それなりの高低差のあるアップダウンがあり、しんどかった。

前方の笠ヶ岳が間近に迫っていることを考えると、かなり前進していることがわかる。
双六岳頂上直下の手前30分のガレ場にさしかかったところで、体が鉛のように重く、馬力が出ない。
焦らずゆっくりと一歩づつ登る。
汗がとどめもなく流れて目にしみる。

なんとか標高2860mの双六岳山頂に着くも息絶え絶えだ。
たまらず小岩に腰かけて荒くなった呼吸を整える。
しばらく下を向いたまま体を休める。

小休止後、ザックから菓子パンを取り出して食べようとするが、胃袋が受けつけない。
昨日の夕食は半分も食べれず、今朝は何も食べていない。よってエネルギー補給ができていない。
激しい登山ルートに体が反応しないのだ。

最終目的地の新穂高温泉まで残り12km6時間弱ある。
果たしてどこまで体力を持つのか。
下手すると夕刻時間との勝負にもなりかねない。

双六岳山頂からの絶景を堪能後、次の目的地である双六小屋へ向かう途中で、突如現れた光景に出合う。

「あっ!」と声をあげた。

そこは山渓雑誌で見たことがある、まさに、美人女将さんが勧めた絶景スポットに自分は立っていたのだった。

この光景を待ち望んだ自分は、しばし我を忘れて茫然自失となる。
日本にこのような素晴らしい山風景があるとは...
嫌なことも全て忘れてしまうというか。
時間が止まる感覚だ。

不思議な空間だ。

これ以上言葉が見つからず説明できない。
自分は夢中になって何度もシャッターを切った。

三俣山荘の美人女将さん
素敵な絶景スポットを紹介してくれてありがとうね!

絶景スポットから双六小屋を越えて弓折岳を登る。
日射しが徐々に強くなり、30度超える。
今朝からろくに食べていないので、体がフラフラ状態だ。
懸命に高低差のあるアップダウンに耐えてひたすら前へ進む。
やや熱中症になりかけ、さらにザックの14kgの重さが追い打ちかけるように体力を奪いつつある。

変化する山風景にカメラを取り出して写真を撮る気力がない。
ただひたすら最終目的地に早く辿り着きたい気持ちが強かったと思う。
エネルギー補給不足からくる体力低下と30度超の灼熱による熱中症寸前状況のダブルパンチを受けつつ、半分意識朦朧ながらひたすら歩を進める。

まるで地獄ロードを歩んでいるようだ。

なんだかんだいって、双六小屋からの1時間30分の下山ルートに耐えて、やっとのところで鏡平小屋に着く。
美人女将さんの言う通り、かき氷🍧を注文する。
500円は良心的な値段だ。
かき氷でいくらか元気を取り戻すが、まだ体調は良くない。

地図に目をやると最終目的の新穂高温泉まで4時間ある。まだまだ先が長いんだ。。

気合いを入れ直して鏡平小屋を11時に出発する。
灼熱が更に強まり、体力ダウンを感じる。

1時間ほど歩くと小沢にさしかかる。
Tシャツを脱いで沢水でTシャツを存分に濡らす。
ザックからコップを取り出し、沢水を掬って頭上からかけ流す。
行水そのものだ。

幾度も小沢にさしかかっては、この行水を繰り返し、息を吹き返す。
この行水が功を奏し、熱中症が収まりつつあり、
少しづつ自分を取り戻した。
4時間の苦行に耐え、なんとか新穂高温泉に15時過ぎに辿り着く。

やれやれだ。。
疲れたよ。。

さすがに北アルプスは甘くないのだ。
まさかの最終日に熱中症寸前まで苦しめられるとは。。

体調不良の原因と思われる三俣山荘のアルファ米の晩飯が尾を引く形になるが、それに耐え得る体作りをしないと、百名山達成できないと悟った。

つらい話はこれぐらいしておこう。

今晩は久しぶりに湯舟に浸かることができるんだ。
事前に予約している民宿「たきざわ」でゆっくり体を休め、夕食をたくさん食べようぞ!

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薄ら明かりの槍ヶ岳の稜線です。
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三俣蓮華岳山頂に着く。
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昨日縦走した鷲羽岳水晶岳の稜線です。
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毎度の黒部五郎岳です。大好きな山になりました。
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雲の平と薬師岳です。これも大好きな山です。
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やっぱり槍穂高連峰は様になりますね。
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これから双六岳まで縦走します。
奥に見えるのは笠ヶ岳です。
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石川県と福井県の県境にある白山です。
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双六岳に登頂。来年は笠ヶ岳にチャレンジするぞ。
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手前から焼岳、乗鞍岳御嶽山です。
いずれも百名山です。
御嶽山は昨年8月に登りました。
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絶景スポットです。
美人女将さん 教えてくれてありがとう。
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双六岳を振り返る。
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屋根が見える鏡平小屋まで一気に下ります。
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鏡平小屋で食べたかき氷と鏡平池です。
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わさび平小屋で沢水で冷やしたリンゴを食べて元気になりました。
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最終ゴールの新穂高温泉ロープウェイに到着。
長かったぁ。
お疲れさまでした❗

#64 北アルプス紀行 気迫の縦走で裏銀座コース往復もなんのその

2020年8月4日火曜日
北アルプス4日目

黒部五郎小舎の朝は早い。
午前4時点灯し、4時30分に食堂で一堂に会して朝食をとる。
さすがに北アルプスの奥地だけに早朝の登山者の行動が早い。

今日の登山ルートは、三俣蓮華岳をトラバース(遠巻き)して三俣山荘を通り過ぎ鷲羽岳水晶岳裏銀座コースを往復後、三俣山荘に戻って宿泊する計画だ。
標準時間10時間の長丁場となる。

天気は晴れマーク予想で気分はルンルン♪
午前4時45分に黒部五郎小舎を出て三俣山荘を2時間かけて登る。
樹林帯の厳しい急登を1時間登ると森林限界を越え、見晴らし良い稜線に出る。
三俣蓮華岳をトラバースし、幾つかの小沢を渡渉する。
この小沢は、上からの雪渓から来る水だけにひんやり冷たい。

ほどなくして三俣蓮華岳の大雪渓に出合う。
スリップすると70m下に滑落するので慎重に横切る。雪渓の上を眺めると槍ヶ岳が見えてテンションが上がる。
この雪渓の沢沿いに下ると今晩泊まる三俣山荘に
6時15分に着く。
標準時間より30分短縮し、出だしは好調である。

三俣山荘から見上げる鷲羽岳は仰ぐように高い。
ジグザグのガレ場は傾斜が強く、息切れするが
標準時間1時間30分を1時間で標高2924mの百名山である鷲羽岳に踏破する。

快晴のおかげで、槍穂高連峰黒部五郎岳薬師岳、白馬岳から爺ヶ岳に連なる後立山連峰等360度の大パノラマを心いくまで楽しんだ。
居合わせた登山者達も笑顔がこぼれるのは当然だろう。

さて鷲羽岳山頂からこれから縦走する水晶岳が見える。順調にいけば2時間30分で辿り着くはずだ。

鷲羽岳を8時過ぎに出発しワリモ岳まで一気に下り、雲の平の分岐点であるワリモ分岐点を越えると水晶岳が身近に迫る。

空は透き通った紺碧な空だ。
黒部五郎岳薬師岳が霞が立つ風景に酔いしれる。

雲を突き抜けて昇る太陽がカンカン照り続け、汗がたらふく流れるが、この絶景を見ながら縦走できることはこの上ない幸せである。
時折、風が吹いて心地良い。爽快だ。

今日も体調がよくフットワークも軽い。
水晶岳頂上直下の最後の岩場を30分よじ登るとついに標高2986mの百名山である水晶岳(黒岳)に10時30分に登頂する。

水晶岳からの展望は鷲羽岳に劣らず見事な絶景だった。
特に槍穂高連峰の眺めは最高。

これを見たかったんや😃

つい声を出してしまい、周りの登山者から好奇な目で見られてもへっちゃらだ。
ガスコンロを取り出してお湯を沸かし、煎れたてのコーヒーを絶景を前に飲む。今日は格別に美味い。
このまま時間が止まってほしいと思った。

水晶岳頂上で1時間ゆっくり過ごした後は、逆ルートで鷲羽岳を再び登頂後、15時過ぎに水俣山荘に着く。
受付で宿泊費用を払い、部屋で1時間仮眠する。

明日は最終日でいよいよ岐阜県新穂高温泉へ下山する。
この小屋の30歳過ぎの美人女将さんに新穂高温泉ルート下山時の見所を教えてもらった。

それは双六岳登頂ルートで、山渓雑誌に度々掲載される絶景スポットがあるという。
その絶景スポットを地図に指をさして、明日は晴れだから絶対に行くよう熱心に勧められた。
次の見所として槍平小屋にかき氷🍧の販売があり、わさび平小屋ではトマト🍅、スイカ🍉の販売があるという。
一気にヨダレが出る。明日の楽しみが増えた。

さて晩飯であるが、コロナの影響で水俣山荘はガス調達が困難により、登山者に事前にガスコンロ持参の指示があった。
当然ながら晩飯の材料は三俣山荘が提供する。
それを承知で三俣山荘宿泊にしたのだが、誤った選択をしてしまった。

提供された米はアルファ米であるが、これを持参したガスコンロで沸騰させた後、この小屋のオリジナルである鹿肉丼風のパックから取り出してアルファ米に乗せて食べる。
このアルファ米が自分の体に受け入れなかった。
この小屋には申し訳なかったが、半分以上残してしまった。

晩飯を食べた気分になれなかった。
小屋スタッフの方々の申し訳無さそうな表情を見ると怒る気持ちにもなれなかった。
宿泊者も文句を言いたげそうだったが、皆堪えて食べている。皆優しいんだ。

翌日の朝食は弁当を頼んだ。
弁当といっても菓子パン2個とオレンジジュース紙パックとスナック菓子だ。

晩飯は食べられず、ライトな朝食弁当で明日の9時間にわたる激しい登山ルートに耐えられるのか、不安がよぎる。
この不安が的中し、地獄ロードになろうとは考えもしなかったのである。

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朝焼けの黒部五郎岳です。
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トゥワイライトな常念岳の稜線。
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三俣蓮華岳の大雪渓とその先に見える槍ヶ岳
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鷲羽岳への急登は傾斜が強いが登りがいがある。
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鷲羽岳山頂から槍ヶ岳 穂高連峰を眺める。
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鷲羽池と槍ヶ岳穂高連峰。絶景だ。
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鷲羽岳から三俣山荘 三俣蓮華岳 双六岳 笠ヶ岳を眺める。
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次のターゲットは水晶岳だ。
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水晶岳山頂です。
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三俣蓮華岳 双六岳 笠ヶ岳 黒部五郎岳の山風景です。
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黒部五郎岳と雲の平。昨日縦走した黒部五郎岳の稜線を眺めると感無量である。
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霞立つ薬師岳
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赤牛岳と剣岳 立山
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このアングルがいいね。絶景だ。
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水晶小屋から野口五郎岳を眺める。
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有明山 燕岳方面の表銀座
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眼下に黒部源流。
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今晩泊まる三俣山荘です。お世話になります。

#63 北アルプス紀行 燃える闘魂はガスを追い払う

2020年8月3日月曜日
北アルプス3日目

5時15分に太郎平小屋の朝食を済ませ、寝室に戻ってザックを担ごうと思った時にスナックお菓子2袋がザックの上に置いてあった。

とっさにTさんの心づくしと悟った。
すぐさま食堂に戻り、Tさんにお礼を言う。
Tさんは玄関で柔和な笑顔で見送ってくれた。

Tさんの優しい気持ちに涙する。
なんとしても黒部五郎岳を踏破すると炎が燃え上がる。

今日は標高2840mの百名山である黒部五郎岳に登る。黒部五郎岳までは5時間のコースタイムであり、黒部五郎岳から今晩宿泊の黒部五郎小舎まで2時間の合計7時間のコースタイムである。

5時20分に太郎平小屋を出発し、早朝から快晴であったが1時間経過後、ガスが出てきた。
最初のピークである北ノ俣岳は、出発時はよく見えたのだが、徐々にガスに覆われ、見え隠れする。
Tさんの天気予報通りだった。

草原をゆっくり進むと途中から北ノ俣岳への急登が
続くが、北ノ俣岳までの30分あたりから雪渓と高山植物が入り乱れたお花畑を気持ちよく歩く。
7時20分に北ノ俣岳頂上に着いたが、ガスで何も見えず。

気を取り直して赤木岳から中俣乗越までのしつこいアップダウンを1時間で乗り越える。
この稜線は、晴れていれば展望がいいのだが、あいにくガスで何も見えない。
途中で雷鳥親子に遭遇し、しばし感動する。
ここまでの登山ルートは計画通りであり、体調も足も好調だ。
あとはガスがいつ晴れるかだ。

中俣乗越からいよいよ黒部五郎岳までの胸が突かれるほどの標高差400mの急登を2時間かけて登る。
一歩づつ登るごとに傾斜がきつくなる。
まるで地を這うよう登り続ける。
山頂から下山したパーティーは全員笑顔がない。
ガスで視界ゼロだから気持ちがよくわかる。
俺もそうなるのかと心が折れそうになる。

ガスで前方3m先は真っ白で視界がない。
自分がどこにいるのか、そしてどこまで登っているのか、まるでわからない状況だ。
かろうじて見えるガレ場のペンキマークを追うように前へ進む。
標高差400mの急登を1時間30分耐え続け、頭が少し朦朧とする。
ザック14kgの重さは徐々に両肩に負担をかけ、体力を奪っていく。

自分の前は、誰もいない。
っていうかいるのか?
ガスで何も見えない世界と心の中で孤独に闘う自分が交錯する。
めげそうになる自分を叱咤激励し、ひたすら前へ進む。

1時間30分の激戦を制し、黒部五郎岳の肩に着く。
ここからは20分登れば黒部五郎岳山頂だ。
あの分厚いガスが抜け出してきた。
そしてついに黒部五郎岳をとらえる。

笑いをこらえるように一歩づつ進み、ついに登頂する。
ガスは徐々に抜けて青空が少しづつ広がりつつある。
薬師岳、三俣蓮華岳鷲羽岳水晶岳の姿が少しずつ現れてきた。
振り返ると太郎平小屋から北ノ俣岳を経て黒部五郎岳までの辿ったルートが見える。
連泊した太郎平小屋も見えるのではないか。
Tさんに登頂テレパシーを送る。
Tさん、さぞかし喜んでくださることだろう。

黒部五郎岳山頂では様々な方々と知り合う。
キリマンジャロ、マッキンレー等世界の名峰を踏破した長野県在住の65歳過ぎの男性は、語り口が落語の世界でその場の雰囲気を明るくしてくれた。
また、神奈川県在住の女性のYさんは昨年百名山を達成したという。
今晩は奇しくも同じ小屋に泊まるので百名山踏破のアドバイスをいただけるそうだ。

なんだかんだ言って山頂に居合わせた登山者と1時間雑談し、とても楽しかった。
その後は黒部五郎岳の肩付近の草むらで雲海のパノラマを楽しみ、そして1時間ほど昼寝した。

13時過ぎに目覚め、黒部五郎カールの中をダラダラ2時間歩く。
黒部五郎カールは巨岩に囲まれていて、まさに秘境の世界だった。
下山途中で時折り、小沢を渡渉しては、コップで掬って飲む。
これが冷たくて旨いのだ。
そこらのコンビニの天然水ペットボトルとはわけが違う。
黒部五郎カールの沢水ですっかり疲労回復し、15時過ぎに黒部五郎小舎に着く。

明日は鷲羽岳水晶岳への体力勝負の縦走なので早めに寝ることにしよう。

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早朝は快晴で前方の北ノ俣岳がよく見えた。
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北ノ俣岳付近の雪渓と高山植物です。
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北ノ俣岳山頂はガスでした。
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赤木岳から先は黒部五郎岳もガスで見えません。
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雷鳥に遭遇。頑張れと励まされたような。
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ついに黒部五郎岳をとらえる。
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念願の黒部五郎岳山頂です。
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中俣乗越から標高差400mの2時間の急登ルートを振り返る。
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薬師岳、太郎平、北ノ俣岳の稜線です。
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稜線上に連泊した太郎平小屋が見えます。
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薬師岳は王者の風格があります。
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三俣蓮華岳の稜線です。赤い屋根は、今晩泊まる黒部五郎小舎です。
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水晶岳から赤牛岳の稜線です。赤い屋根の小屋は雲の平です。
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水晶岳と雲の平です。
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山風景に感動する。
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黒部五郎カールを下山します。
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黒部五郎カールの巨岩に圧倒され、まさに秘境でした。
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黒部五郎小舎はメルヘンの世界に立っていました。
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晩飯は豚カツでした。蕎麦もついて旨かった。

#62 北アルプス紀行 絶景待っていたぜ

2020年8月2日日曜日
北アルプス2日目

朝5時20分に太郎平山小屋の朝食を済ませ、山装備の点検をチェックし、6時に山小屋を出る。
今日は標高2926mの百名山である薬師岳に登る。

天候は雲ひとつもない絵に描いたような青空である。
2年前に撤退を余儀なくされた悪夢のような天候とは真逆である。
早くも山頂から望む絶景を想像しながら高ぶる気持ちを抑えて前を進む。

山小屋から20分歩くと色鮮やかなテントが所々に張っていた。
ここは薬師峠のキャンプ場で薬師岳まで3時間要する。

昨日に出会った愛知から来た彼女はここで一晩過ごし、今頃は雲の平に向かって登っていることだろう。

薬師峠から急登の連続で、いくつかの沢を渡る。
高度をかせいでいることがわかる急登で息切れする。谷を登るような感じだ。
樹林帯を抜け出すと目の前に陽光が全開に見えて開放気分となる。
ガレ場岩のペンキマークに従ってガレ場を登りきると草原に出る。

ここは薬師平で、ここから槍ヶ岳が見えてきた。
槍ヶ岳を見たらテンションも上がりフットワークも軽くなる。
薬師平からケルンまでのルートがかなりの急登できつい。登山者達の顔色も苦しい表情だ。
可憐な高山植物よりエネルギーをもらい、一歩づつ地を這うように登ると、薬師岳山荘経由ケルンに
ようやく着く。

ケルンとは石で積み重ねた道標で悪天候時にこのケルンを目印に登る。
ここのケルンは確かに石で積み重ねており、また、登山地図上もケルンと表記されている。

このケルンまでの登りが急登でこれを薬師岳山頂と勘違いする登山者も多い。
ケルンから更に20分程登るとようやく9時過ぎに薬師岳山頂に着いた。

山頂からの風景は自分が思い描いた絶景であった。
穂高連峰黒部五郎岳鷲羽岳水晶岳剣岳立山連峰、白馬岳から連なる後立山連峰、白山の全て360度の大パノラマ展望だった。
昨日に登った折立の登山口から太郎平までのルートが湖水豊かな有峰湖をバックに鮮やかな緑色を縫って辿っていることがわかる。

登山者の顔も笑顔いっぱいで歓声があがる。
自分はこの絶景を存分に楽しんだ。
2年前の雪辱を果たしてよかったと安堵する。

明日は黒部五郎岳に登るために太郎平小屋に連泊する。
連泊すると顔見知りが増える。
その中でも一見して60歳過ぎの、ジェントルマン風の柔和な表情を見せるTさんは、太郎平小屋に6連泊している方だった。
会社の夏休みを利用して太郎平小屋周辺の山々に歩いており、1週間も過ごすと周辺の天候が読めるという。
Tさんいわく、今年の梅雨明けは全く期待ハズレで入山してずっと雨模様だったようで昨日からようやく太陽が見えたとか。

Tさんの他登山者情報によると梅雨明けは7月20日だとか25日、はたまた28日と予想して入山し、天気予報が全てハズレて泣く泣く下山する登山者も数多くいたと聞く。
昨日に声をかけられた雲の平から下山した男性もそのひとりだったのだ。

そのTさんも梅雨明けを外れたが、今日は薬師岳に登り、絶景を見れてよかったと素敵な笑顔。
自分が明日黒部五郎岳に登ると言ったら神妙な顔つきに変わる。
Tさんは2年前にこの小屋から黒部五郎岳に登ったものの、天候が急変して稜線上で吹き飛ばされるほどの強風が凄い威力で吹き荒らし、泣く泣く撤退。

今年も黒部五郎岳に再チャレンジし、1週間虎視眈々と狙っていたが、明日下山で時間切れになり、
諦めたという。

黒部五郎岳までの途中ルートを知り尽くしているのでルート上の特徴、注意点を自分に以下要領で教えてくれた。

・太郎平小屋から黒部五郎岳までのルートは5時間が標準時間。

北ノ俣岳までの登りは、昨日に登った折立から太郎平小屋までの登りイメージで2時間ほどで北ノ俣岳に着く。

・ニセ北ノ俣岳があるから注意するように。
北ノ俣岳頂上手前の30分あたりの草原は気持ちがよく、高山植物も豊富である。

北ノ俣岳から黒部五郎岳まで二箇所の山を越えるルートがあり、アップダウンが激しいのでかなりしんどい。

・二箇所の山を越えたらスコーンと高度を下げて落ちる。
そこから黒部五郎岳までの2時間は高度を登り返さなけばならない。
つまり地獄の2時間の急登が待っている。

・気になる明日の天候は、早朝まで快晴だが、途中からガスに覆われる。
尚、梅雨明けたのだからこれ以上に悪くならないから雨は降らないだろう。

・残念ながら午前10時に着くだろう、黒部五郎岳山頂はガスなので展望は期待しない方がいい。

・お昼過ぎは天気回復するだろうから、それまでは
天気が持てばいいと思いなさい。

要約すると上述であった。
黒部五郎岳に登頂できなかった無念さを自分に託すような話かたであった。

訊くとTさんは定年退職したようで余生を好きな山登りをしたかったのだが、会社から後進の指導をしてほしいと頼まれ、そのまま会社に居続けているようだ。
年収は現役時代と変わらないみたいでなんとも羨ましいと感じる次第だ。

Tさんに感謝の言葉を述べる。
Tさんの無念の気持ちを胸に抱きしめ、いよいよ闘魂の炎が燃え上がる。

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薬師平と槍ヶ岳
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薬師岳山荘とケルン。
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ついに薬師岳山頂に登頂。
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自分が辿ったケルン、薬師岳山荘方面ルートを振り返る
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薬師岳と後方は剣岳立山連峰
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後方に白馬岳、唐松岳五竜岳鹿島槍ヶ岳が見える後立山連峰
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槍ヶ岳穂高連峰
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燕岳 大天井岳 常念岳
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剣岳 針ノ木岳 蓮華岳 五色ヶ原
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昨日に登った折立から太郎平ルート。後方に有峰湖。
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薬師岳山頂からの絶景に感動。
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可憐な高山植物
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今晩はハンバーグでした。ごちそうさまでした。

#61 北アルプス紀行 湧き上がる夏雲に燃える

2020年8月1日土曜日
北アルプス一日目

予定通り23時15分新宿発の金沢駅行きの夜行バスは、2年ぶりに富山駅に5時45分に着いた。
富山駅の南口は拡張されてきれいになっていた。

富山駅から富山電鉄に乗り換えて6時12分発の立山行きに乗車し、地方特有のローカル線を満喫する。
ローカル線は、登山者に独占されてほぼ満員。
登山者の一人ひとりの顔の表情は、待ち焦がれた梅雨明けの青空に笑顔がこぼれている。

1時間ほどで有峰口駅を下車し、折立行きの路線バスに乗車し、ようやく北アルプス登山口に着いたのは、8時10分だった。
新宿から9時間を要することになる。
とてつもなく長く感じた。

2年前の2018年8月にも同じ登山口から登っているので土地勘はある。
いきなりの樹林帯の急登を辛抱強く登れば1時間40分で最初の見晴台である三角点に着くが、ガスで何も見えない。

あれっ梅雨明けていないのか?
若干不安になる。

雲の平方面から下山したすれ違いの登山者たちは、一様に顔色が冴えない。
訊くと、雲の平や、薬師岳等数日テント泊まりもずっと雨に降られたという。
例年であるならば夏山は、7月20日過ぎに梅雨が明けて真っ青な空が広がるはずなのだが、今年の梅雨は異常に長い。

登山者の誰もが、7月下旬に梅雨明けを信じていたが、当てがはずれたようだ。
下を向いて悲しそうな顔を見ると胸が痛くなる。

対面の一人の40歳過ぎの男性から声をかけられる。

「今日から梅雨明けで良かったですね。絶景が楽しみですね。自分は会社の夏休みが決まっているため、この期間しかチャンスがなかったもんで。楽しんでください。」

男性の心優しい言葉が身に沁みる。

いくつかの樹林帯から抜け出すと青々とした草原に出る。
なだらかな丘陵の上には、夏雲が青空を添えて池塘の水面に映り、湧き上がる映像に息を呑む。

この一本道を3時間登れば今日の宿泊地である標高2328mの太郎平小屋に着く。
前方に標高2926mの百名山である薬師岳が大きく待ち構えていた。
2年前に、よもやの悪天候で途中で撤退した因縁の山である。

明日は薬師岳を雪辱すると心に燃える🔥
撤退した無念の思いは、ようやく晴らす時が来たのだ。

太郎平小屋に12時30分頃に着いた。
夕食までたっぷり時間があるので太郎平小屋周辺の高山植物を観賞しつつ、ゆっくり過ごす。
明日から本格的な登山開始になるので終始リラックスする。

太郎平小屋は、コロナ感染拡大防止のため、定員200人の半分以下に抑えていたものの、一日平均60人から70人の宿泊であり、大幅売上減にマスターが嘆いていた。
玄関入口には消毒液が備えつけられており、寝る部屋の隣の部屋はスペースを空けるという三密対策をとっていた。

しかも用意された山小屋のふとんをそのまま寝るのではなく、登山者が持参したシュラフ(寝袋)に潜ってからふとんに入るように説明を受ける。
ふとんとの接触を避けるためであり、シュラフを持参しない登山者は宿泊禁止となる徹底したコロナ対策であった。

従来の小屋泊まりの雰囲気ではない。
ただならぬ空気に気が引いた。

ところで、最近は女性のソロ山行が目につく。
夕方に太郎平小屋より少し離れた木道で出会った、愛知から来た30歳半ば過ぎの女性は、百名山まで残り15座とかいう。
華奢な体にもかかわらず、足腰が強く、根性もある。
彼女との山談義が楽しかった。
気がついたら30分立ち話をしていた。
彼女はテント泊まりなので、またどこかで再会を祈念してその場を別れた。
山小屋のビールを一杯ご馳走すればよかったと後悔した。

また、山小屋で出会った静岡から来た20歳後半の女性は、新穂高温泉から黒部五郎岳小屋まで登ってそこで泊まり、さらにここ太郎平小屋まで歩いて薬師岳を登頂した健脚者がいた。

やや小柄な女性であるが、どこからそんなエネルギーが出てくるのが不思議である。
とても笑顔が可愛い素敵な女性だった。

彼女達から励ましのエールをもらう。
何か勇気をもらった気分になる。

今回の富山、長野、岐阜に跨がる5泊6日の山旅が成功することを切に望んだ。

太郎平小屋の天気掲示板で、明日の天気は午前中晴れで午後は曇り空だという。
午前中が勝負だと、宿泊者の誰かが言っていた。

山小屋の消灯は早い。
宿泊者たちは20時過ぎに寝床につく。

明日はどうか絶景が見れますように。

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富山駅前のロータリー。
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富山電鉄に乗る登山者は例年より少ない感じです。
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今回の北アルプス縦走は、この折立登山口から始まる。
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高山植物と眩しすぎる夏雲
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前方の稜線は3日後に縦走する。
右から北ノ俣岳黒部五郎岳、三俣蓮華岳鷲羽岳水晶岳裏銀座コースです。
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今晩泊まる太郎平小屋です。
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明日登る薬師岳です。どっしり構えて堂々としていた。
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天に通ずる道かな。
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今晩の夕食は豚カツでした。ごちそうさまでした。

#60 撤退から前進へ

2020年7月31日金曜日

読者の皆さん
今日も読んで下さり、ありがとうございます。
少し前置きが長くなりますが、お許し願います。

7月31日金曜日から8月10日月曜日の11日間は、北海道に旅する予定でした。
目的はもちろん、百名山であるトムラウシ山十勝岳羊蹄山の踏破であり、かつ、北海道ドライブ一周でした。

新潟から小樽までのフェリー乗船チケット予約済みであり、あとは時間を待つだけでした。

ところが、自分が北海道上陸する時期は、天候が良くないのです。
東京は、6月から7月30日まで雨、曇りばかりで晴れが2回ほどしかない長い梅雨時期、他方、北海道はほぼ晴れマークでした。
折しも山形を襲った豪雨の前線は、なにやら北海道に移動しそうな気配です。

テンクラ(天気予報)は、8月2日以降は北海道全域雨か、曇りで晴れマークがひとつもありません。
予報は当てにならないと思っていますが、ここまでひどいとは。

雨中の北海道にいる自分を想像し、たまらず中止を決断しました。
自分の天気予報勘ですが、前線がしばらく北海道に停滞すると読みました。

この読みは、後になって的中することになります。
乗船日の前日にキャンセルですからキャンセル料金が発生しました。これは仕方がありません。

キャンセルした翌日の31日を迎え、早朝からどこへ行こうか、日本地図を眺め続けました。
テレビに目を向けると関東、北陸、関西方面の7日間天気予報は晴れマークが並んでいるではありませんか!

ようやく梅雨明けを確信した自分は、北アルプス裏銀座コースに縦走することを決めました。
このコースは、2018年8月に挑戦したものの、折からの集中豪雨にあい、2日目に撤退を余儀なくされた因縁のコースでした。

まずは交通手段と山小屋宿泊確保に奔走し、なんとか取り押さえて、その日の晩に新宿駅夜行バスから
富山駅に向かうことになりました。

尚、コロナ情勢に鑑み、全ての山小屋が営業しているわけではありませんでした。
ほぼ半数以下の営業する山小屋側は、コロナ感染リスク対策としては、定員の半分以下に抑え、また、登山者はマスク着用、シュラフ(寝袋)、消毒液、ティッシュ、密閉式ビニール袋を持参しないと小屋に泊まることができないという前代未聞の要請を受けました。

また、コロナ環境下の完全予約制を敷き、名前がないと宿泊できないという、これもまた、前代未聞でした。

ただならぬ雰囲気に少し引きましたが、このまま後退するわけにも行かず、家でボンヤリしてもしょうがありません。
勇んで飛び立つ思いで新宿駅南口バスターミナル23時15分発の金沢行きの高速バスに乗り込みました。
順調に行けば富山駅に午前5時40分に着くはずです。

前置きが長くなりましたが、
こうして5泊6日の富山、長野、岐阜を跨がる北アルプス縦走のキックオフが始まりました。

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当日に計画書を作成し、その日の夜に新宿から富山駅まで夜行バスに乗りました。
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ギリギリ高速バスに間に合う。なんと運賃が1950円とは!
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新宿南口バスターミナルです。全員マスク着用です。
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高速バスに乗車中。無事に富山駅に着きますように!

#59 東北紀行 安達太良山

アーカイブ
2015年8月8日土曜日
東北第6日目
最終日

いよいよ2015年の東北紀行は、これで終わります。

福島県に鎮座する標高1700mの百名山である安達太良山は、難易度的には初心者向けで2時間の楽々登頂できた。
安達太良山の山頂付近の山容は、乳房の形をしていることから印象強い山と感じられる。

かみさんが安達太良山に登りたがっていたので紅葉の時期に登山計画を立てよう。
ほどなくして、12時過ぎに下山してから車で約6時間ドライブして帰途についた。
山登りの後の長距離ドライブは、体の負担が重い。
次回は、もう少し日程に余裕を持たせてスケジュールを立てたいと反省する。

次の記事は、今年の夏休みについて書きます。
引き続き応援をよろしくお願いします。
また、良い記事でしたら いいね をクリックしていただけると執筆者のモチベーションが上がりますのでよろしくお願いします。


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下から長いガレ場を登ります。
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乳房の形に似るところまで来たら12分弱で登頂です。
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山頂からの展望です。登山者が多いことから人気のある山なのであろう。
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次回はかみさんを連れていくか。

#58 東北紀行 吾妻山

アーカイブ
2015年8月7日金曜日
東北5日目

今日は約20kmにわたる吾妻連峰の最高峰である西吾妻山を登る。
西吾妻山は標高2035mの百名山である。

連日のドライブ長距離移動と登山で疲労がピークに達した。
今日は体の負担を軽くしようと決めた。
天元台ロープウェイから天元台高原駅まで行き、そこからリフトで北望台まで上がる。

樹林帯の中を登ると視界が開いて湿原に出る。
かもしか展望台、梵天岩を風を切るように歩き、2時間で西吾妻山に着く。
西吾妻山頂は、樹林に覆われて展望がなかったが、
山頂から下りると広い湿原に出て気持ちよかった。
飯豊連峰、朝日連峰が見えて最高の天気だった。

帰りに天元台高原駅にレストランがあった。
腹が減ったので何か食べようと暖簾をくぐったら
客席は広いが、客が一人もいなかった。
お昼過ぎなのに客が一人もいないとは。
この店の経営は大丈夫かと勝手に心配する。

芋煮が食べたいが、かなりのボリュームがありそうなので、半分にしてくれと注文した。
ほどなく、お椀に入るくらいの量にしてくれた。
半額250円にしてくれた。

帰り際に料理長から声をかけられた。
今年は客が少なく、仕事が暇だと。
団体客の脈があったら教えてくれと。

切実な料理長の顔は、生き残る必死さがにじみ出ていた。
縁があれば知人に紹介したいと思った。

料理長の仕込んだ芋煮は、生き残る執念のような味があり、美味だった。
料理長に心からエールを送ってレストランを後にした。

山に生き残る厳しさが身に沁みた。

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#57 定年前に甦る青春時代

読者の皆さん

今日もブログを読んでくださり、ありがとうございます。
今日は嬉しい出来事がありましたので報告させていただきます。

2020年7月22日にテレビ朝日スーパーJ番組で18時15分から18時30分の15分間に「思い出ダビング盛況」のタイトルで自分が放映されました。
自分の出番は、およそ3分20秒の放映でした。

自分がテレビ放映されるのは人生初めてです。
事前にテレビ朝日の方から電話があり、本日放映されるとわかっていたものの、今朝から気持ちが興奮状態で落ち着きがありませんでした。

事前に編集映像を見ていないので、どのような構成かもわからないので不安でいっぱいでした。
この時だけは友人に事前に告知したことをちょっぴり後悔しました。

ところがいざ放映されると、テレビ朝日の編集が素晴らしく、見事な構成でした。
ここであらためてテレビ朝日の関係者方々に感謝を申し上げます。

そもそも取材されたきっかけは以下の通りです。

7月15日の夕刻、池袋にあるダビングスタジオ専門店で8ミリテープをDVDに変換ダビングの依頼をしました。
そこでテレビ朝日の方が「思い出のダビング盛況」の特集番組のために、店で待ち構えて取材しており、声をかけられました。

持参した8ミリテープの中身は37年前の1983年2月から3月、大学時代にヒマラヤ登山した映像でした。
テレビ朝日の方から以下の質問を受けました。

何故ヒマラヤに行ったのか。
標高何メートルまで登ったのか。
期間はどのくらいか。
同行した友人は今でも交流があるのか。
何故この時期にダビングなのか。
定年前に今夢中になっているものはなにか。

自分の偽ざる心境をそのまま述べました。
採用については他の取材を受けた方もいるので局で慎重にセレクトして結果を電話すると言いました。

採用はあまり期待しませんでしたが、やはり37年前のヒマラヤ映像はインパクトがあったのか、7月21日に採用の連絡を受けました。

取材された方々は60人前後で、採用は6人だと言っていました。
あの日、あの時間、あの店に訪問したのは幸運でした。

家で録画した映像はダビングしてDVDとして記録を残しました。
定年前の良き思い出、宝となりました。

友人からの反響も多く、あらためて絆の深さを知りました。

皆さん、今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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#56 東北紀行 月山 蔵王山

アーカイブ
2015年8月6日木曜日
東北4日目

今日は車の大移動で多忙な日になる。
月山、蔵王山、米沢、天元台への移動となり、移動時間だけでも4時間を要する。
しかも月山と蔵王山を踏破するのだから限られた日程のなかで、効率的に進めないとこの次に控えている吾妻山、安達太郎山のプランが頓挫することになるので時間管理に配慮した。

今日は標高1984mの百名山である山形県の信仰の山で出羽三山の主峰である月山(がっさん)とそこから車移動して山形県宮城県の県境にある蔵王山の主峰である標高1841m熊野岳に登る。

前日に車中泊した車は3台しかなかったが、夜が明ければ、あっという間に50台以上の車が駐車していた。300台駐車できる月山姥沢駐車場のキャパを考えるとこれから更に増えることになるだろう。
さすがに人気のある月山だ。

午前5時過ぎに月山姥沢駐車場を出る。早朝から清涼な空気を吸って気持ちがいい。
森林樹帯を1時間30分登ると広い草原に出くわす。この草原が実に気持ちいい。
凛とした空気の中で青々とした木々、湯殿山、姥ヶ岳を横目に眺めながら開放感たっぷりの草原を行く。
ニッコウキスゲ、ミヤマリンドウ等が咲く道を歩くのは最高だ。前方に月山が微かに見える。まだまだ山頂は先のようだ。

牛首の地点で小休止する。ここでようやく朝食にありつける。といってもいつものようにセブンで買ったおにぎり2個とソーセージをかじる。
15分後に登山開始する。ここまで来ると月山頂上まで1時間だ。
岩混じりの急登をよじり登り、最後の石段の急斜面を登るとようやく月山頂上に7時30分過ぎに着いたが、一転してガスの中で展望はゼロだった。

まだ放射熱が弱く雲が切り裂く力が弱いと感じたので1時間すればガスが抜けて青空になると考えた。
そこで暇つぶしに月山頂上小屋でコーヒーを飲みながら他登山者と雑談する。
この小屋の宿泊者は連日満杯状況で商売大繁盛のようだ。

女将さんもご機嫌で今年の夏は山日和に恵まれていると頬を緩んでいる表情を見ると自分も幸せな気分になる。
女将さんが8時30分前後に晴れるよと言ったが、本当にその通りにガスが抜け青空になり、昨日に踏破した遠くに見える鳥海山が見えた。
あそこに登ったんだと思うと感慨深いものがある。

30分ほど山頂からの大展望を楽しみ、2時間で下山後、国道112、53を走り飛ばし、蔵王山駐車場に着く。
蔵王山熊野岳苅田岳、地蔵岳の総称であり、最高峰は1841m熊野岳をいろは沼、ワサ小屋跡ルートで難なく踏破した。
蔵王といったら御釜が有名だが、熊野岳から馬の背ルートが硫黄濃度警戒レベルに達して立ち入り禁止で行けないのが残念だった。

そうこうしているうちに16時30分過ぎたので今晩の車中泊先である米沢市を越えて天元台に着いたのは19時過ぎであった。
コンビニで買った米沢牛弁当を平らげ、ビール飲んでそのままシュラフにバタンキュー。
今日も安全無事故に感謝しつつ、いい夢を見れますように。

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草原が気持ちいい。
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月山山頂です。
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昨日登った鳥海山が見える。

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蔵王山の主峰熊野岳を目指します。
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夏雲が湧き上がります。
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熊野岳山頂です。
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馬の背の手前付近で立ち入り禁止。御釜は下にあります。

#55 涼やかな奥高尾縦走

2020年7月16日木曜日 曇り

今日は会社の創立記念日で休みである。
天気は曇り空である。
週末は雨予報なので久しぶりに山に登ろうと決めた。曇り空なので展望は期待せずに、トレーニングのつもりで登ろうと思った。
しばらく山登りしていないので足を慣らすためにも必要だ。
梅雨は7月末まで続きしそうで、今月一杯まで晴れマークがないのが気になる。
コロナ感染拡大といい、九州豪雨といい、長すぎる梅雨といい、夏の旅行が不安になる。

このような調子で思いつきで突然山登りが決まり、自宅から1時間ほど車を走らせて高尾山登山口に9時40分に着いた。

今日は高尾山から景信山(かげのぶやま)、陣馬山を縦走した。全長15km6時間の縦走コースであったが、平日ということもあって登山者が少なく、静かに登ることができた。
前日の雨に濡れた新緑もみずみずしく、気持ちよかった。茶屋の多いコースで息苦しい箇所もなく、山ブランクを埋めるには最適のトレーニングだと思う。

ここで高尾山、景信山、陣馬山について説明したいと思う。
標高599mの高尾山は、明治の森 高尾国定公園に指定されており、文化財高尾山薬王院を擁する。
東海自然歩道の起点でもあり、登山者数は年間300万で世界一である。
登山コースは1号路から6号路及び稲荷山コースがあり、ケーブルカーもある。
今日は稲荷山コースで1時間で高尾山頂に着いた。
ミシュラン3つ星を獲得している。
数年前にNHKブラタモリに放映されたことは記憶に新しい。

景信山は標高727mで高尾山から2時間で辿り着く。景信山の由来は八王子城を守る北条氏照の家臣である横地将監景信に由来すると資料に記されていた。ここからは奥多摩の山々全貌を見渡せることができ、三等三角点の山である。
山頂茶屋は、年末年始の餅つきセットが用意されており、気軽に餅つきを楽しめる。
自分も度々お世話になり、餅つき大会の良き思い出になっている。

陣馬山は標高854mで景信山から2時間で辿り着く。陣馬山の由来は北条氏が甲斐の武田への備えとしてこの山頂に砦を築き、陣を張ったと資料に記されていた。山頂からの眺望は奥多摩、奥秩父、丹沢等が見渡せることができ、三等三角点の山である。
意外にも陣馬山を登った記憶がなく、今回初めての陣馬山登山となった。

日頃の早朝11kmラン、筋トレ等の成果であろうか、終始足が軽く、息切れがなく、楽勝で縦走できたことは今後の百名山縦走に向けて良いスタートができたと思う。

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高尾山口通りの蕎麦は美味しい。
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稲荷山から八王子、立川、所沢方面です。
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高尾山頂です。
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一丁平です。
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小仏城山の紫陽花は綺麗でした。
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小仏城山の茶屋は氷アイスが名物です。この氷アイスは2年前の7月の写真です。
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眼下は相模湖です。
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景信山頂上と茶屋。今日は休みでした。
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次は陣馬山を目指して縦走します。
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陣馬山頂です。
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下山時の渓流は気持ちよかった。
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ようやく下界に着く。東京に高原があるなんて凄い。
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京王線高尾山口駅前にある大きな神社。

#54 秋川散策

2020年7月14日火曜日 雨後曇り

コロナで久しく会社に出社せず、4月からずっと在宅勤務の日々。
身体が鈍ってはまずいので日々健康管理に留意する。
毎朝5時過ぎに起床し、11kmランする。
ラン後はスクワット、筋トレを30分実行する。
早朝が雨の場合は、昼に雨が上がったら1時間を目処に秋川周辺をウォーキングする。
この運動方法を4月から欠かさず継続に行っており、体重も81kmをキープ中で目標78kgにもうひとつである。

先日の健康診断結果も良好でこのトレーニングを欠かさず続けようと思う。
今日は午前は雨だったのでランできなかったが、昼に雨が上がったので自宅周辺の秋川を散策した。
東京とは思えない豊かな自然が残っており、地元の良さをあらためて感じた次第である。

今日もいい汗をかいた。
晴耕雨読の生活も悪くないな。
感謝感謝の日々だ。

明日は久しぶりの会社出社であるが、翌日以降も在宅勤務の日々。
まぁ気分転換の気持ちで頑張っていこうと思う。


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ホタルが飛び交う穴場のスポットです。
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イノシンが野菜畑を荒らします。要注意!
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都立滝山自然公園の一角に登山道があります。
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ここあたりにカブトムシがいます。
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キャンプ場です。
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山から下りたら田んぼ道に出ました。
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雨に濡れたオレンジ色がみずみずしい。
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トウモロコシ畑とネギ畑の後ろは奥多摩の名峰である大岳山です。
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トウモロコシは地元の名産です。美味かです。
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ご近所の野菜販売所です。100円は安いでしょ。
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自宅庭でミニトマト、ナス、ピーマンを育ています。そろそろ食べ頃かな。来年は市民農園やろうと半分思っています。

今日もブログを読んでくださり、ありがとうございます。感謝感謝の日々です。