#60 撤退から前進へ

2020年7月31日金曜日

読者の皆さん
今日も読んで下さり、ありがとうございます。
少し前置きが長くなりますが、お許し願います。

7月31日金曜日から8月10日月曜日の11日間は、北海道に旅する予定でした。
目的はもちろん、百名山であるトムラウシ山十勝岳羊蹄山の踏破であり、かつ、北海道ドライブ一周でした。

新潟から小樽までのフェリー乗船チケット予約済みであり、あとは時間を待つだけでした。

ところが、自分が北海道上陸する時期は、天候が良くないのです。
東京は、6月から7月30日まで雨、曇りばかりで晴れが2回ほどしかない長い梅雨時期、他方、北海道はほぼ晴れマークでした。
折しも山形を襲った豪雨の前線は、なにやら北海道に移動しそうな気配です。

テンクラ(天気予報)は、8月2日以降は北海道全域雨か、曇りで晴れマークがひとつもありません。
予報は当てにならないと思っていますが、ここまでひどいとは。

雨中の北海道にいる自分を想像し、たまらず中止を決断しました。
自分の天気予報勘ですが、前線がしばらく北海道に停滞すると読みました。

この読みは、後になって的中することになります。
乗船日の前日にキャンセルですからキャンセル料金が発生しました。これは仕方がありません。

キャンセルした翌日の31日を迎え、早朝からどこへ行こうか、日本地図を眺め続けました。
テレビに目を向けると関東、北陸、関西方面の7日間天気予報は晴れマークが並んでいるではありませんか!

ようやく梅雨明けを確信した自分は、北アルプス裏銀座コースに縦走することを決めました。
このコースは、2018年8月に挑戦したものの、折からの集中豪雨にあい、2日目に撤退を余儀なくされた因縁のコースでした。

まずは交通手段と山小屋宿泊確保に奔走し、なんとか取り押さえて、その日の晩に新宿駅夜行バスから
富山駅に向かうことになりました。

尚、コロナ情勢に鑑み、全ての山小屋が営業しているわけではありませんでした。
ほぼ半数以下の営業する山小屋側は、コロナ感染リスク対策としては、定員の半分以下に抑え、また、登山者はマスク着用、シュラフ(寝袋)、消毒液、ティッシュ、密閉式ビニール袋を持参しないと小屋に泊まることができないという前代未聞の要請を受けました。

また、コロナ環境下の完全予約制を敷き、名前がないと宿泊できないという、これもまた、前代未聞でした。

ただならぬ雰囲気に少し引きましたが、このまま後退するわけにも行かず、家でボンヤリしてもしょうがありません。
勇んで飛び立つ思いで新宿駅南口バスターミナル23時15分発の金沢行きの高速バスに乗り込みました。
順調に行けば富山駅に午前5時40分に着くはずです。

前置きが長くなりましたが、
こうして5泊6日の富山、長野、岐阜を跨がる北アルプス縦走のキックオフが始まりました。

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当日に計画書を作成し、その日の夜に新宿から富山駅まで夜行バスに乗りました。
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ギリギリ高速バスに間に合う。なんと運賃が1950円とは!
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新宿南口バスターミナルです。全員マスク着用です。
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高速バスに乗車中。無事に富山駅に着きますように!