#56 東北紀行 月山 蔵王山

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2015年8月6日木曜日
東北4日目

今日は車の大移動で多忙な日になる。
月山、蔵王山、米沢、天元台への移動となり、移動時間だけでも4時間を要する。
しかも月山と蔵王山を踏破するのだから限られた日程のなかで、効率的に進めないとこの次に控えている吾妻山、安達太郎山のプランが頓挫することになるので時間管理に配慮した。

今日は標高1984mの百名山である山形県の信仰の山で出羽三山の主峰である月山(がっさん)とそこから車移動して山形県宮城県の県境にある蔵王山の主峰である標高1841m熊野岳に登る。

前日に車中泊した車は3台しかなかったが、夜が明ければ、あっという間に50台以上の車が駐車していた。300台駐車できる月山姥沢駐車場のキャパを考えるとこれから更に増えることになるだろう。
さすがに人気のある月山だ。

午前5時過ぎに月山姥沢駐車場を出る。早朝から清涼な空気を吸って気持ちがいい。
森林樹帯を1時間30分登ると広い草原に出くわす。この草原が実に気持ちいい。
凛とした空気の中で青々とした木々、湯殿山、姥ヶ岳を横目に眺めながら開放感たっぷりの草原を行く。
ニッコウキスゲ、ミヤマリンドウ等が咲く道を歩くのは最高だ。前方に月山が微かに見える。まだまだ山頂は先のようだ。

牛首の地点で小休止する。ここでようやく朝食にありつける。といってもいつものようにセブンで買ったおにぎり2個とソーセージをかじる。
15分後に登山開始する。ここまで来ると月山頂上まで1時間だ。
岩混じりの急登をよじり登り、最後の石段の急斜面を登るとようやく月山頂上に7時30分過ぎに着いたが、一転してガスの中で展望はゼロだった。

まだ放射熱が弱く雲が切り裂く力が弱いと感じたので1時間すればガスが抜けて青空になると考えた。
そこで暇つぶしに月山頂上小屋でコーヒーを飲みながら他登山者と雑談する。
この小屋の宿泊者は連日満杯状況で商売大繁盛のようだ。

女将さんもご機嫌で今年の夏は山日和に恵まれていると頬を緩んでいる表情を見ると自分も幸せな気分になる。
女将さんが8時30分前後に晴れるよと言ったが、本当にその通りにガスが抜け青空になり、昨日に踏破した遠くに見える鳥海山が見えた。
あそこに登ったんだと思うと感慨深いものがある。

30分ほど山頂からの大展望を楽しみ、2時間で下山後、国道112、53を走り飛ばし、蔵王山駐車場に着く。
蔵王山熊野岳苅田岳、地蔵岳の総称であり、最高峰は1841m熊野岳をいろは沼、ワサ小屋跡ルートで難なく踏破した。
蔵王といったら御釜が有名だが、熊野岳から馬の背ルートが硫黄濃度警戒レベルに達して立ち入り禁止で行けないのが残念だった。

そうこうしているうちに16時30分過ぎたので今晩の車中泊先である米沢市を越えて天元台に着いたのは19時過ぎであった。
コンビニで買った米沢牛弁当を平らげ、ビール飲んでそのままシュラフにバタンキュー。
今日も安全無事故に感謝しつつ、いい夢を見れますように。

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草原が気持ちいい。
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月山山頂です。
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昨日登った鳥海山が見える。

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蔵王山の主峰熊野岳を目指します。
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夏雲が湧き上がります。
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熊野岳山頂です。
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馬の背の手前付近で立ち入り禁止。御釜は下にあります。