#58 東北紀行 吾妻山

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2015年8月7日金曜日
東北5日目

今日は約20kmにわたる吾妻連峰の最高峰である西吾妻山を登る。
西吾妻山は標高2035mの百名山である。

連日のドライブ長距離移動と登山で疲労がピークに達した。
今日は体の負担を軽くしようと決めた。
天元台ロープウェイから天元台高原駅まで行き、そこからリフトで北望台まで上がる。

樹林帯の中を登ると視界が開いて湿原に出る。
かもしか展望台、梵天岩を風を切るように歩き、2時間で西吾妻山に着く。
西吾妻山頂は、樹林に覆われて展望がなかったが、
山頂から下りると広い湿原に出て気持ちよかった。
飯豊連峰、朝日連峰が見えて最高の天気だった。

帰りに天元台高原駅にレストランがあった。
腹が減ったので何か食べようと暖簾をくぐったら
客席は広いが、客が一人もいなかった。
お昼過ぎなのに客が一人もいないとは。
この店の経営は大丈夫かと勝手に心配する。

芋煮が食べたいが、かなりのボリュームがありそうなので、半分にしてくれと注文した。
ほどなく、お椀に入るくらいの量にしてくれた。
半額250円にしてくれた。

帰り際に料理長から声をかけられた。
今年は客が少なく、仕事が暇だと。
団体客の脈があったら教えてくれと。

切実な料理長の顔は、生き残る必死さがにじみ出ていた。
縁があれば知人に紹介したいと思った。

料理長の仕込んだ芋煮は、生き残る執念のような味があり、美味だった。
料理長に心からエールを送ってレストランを後にした。

山に生き残る厳しさが身に沁みた。

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