#41 四阿山

2020年6月7日日曜日 晴れ

今日は長野県の菅平高原の奥座敷にある標高2354m百名山である四阿山(あずまやさん)に登る。

地元の歴史によると戦国時代に活躍した真田一族が崇拝した山とも知られているようである。
2時30分に自宅を出て信越道高速道路に乗り菅平高原上田インターに降りて5時40分に菅平高原に着く。

登山モードに切り替えて6時に登山口を出て菅平牧場を横目に白樺が林立する登り道を進むと、笹が倒れるように生い茂る。
その笹から抜け出して岩稜に着くと菅平高原の街並みが一望できる高さまで登りきる。
この岩稜は傾斜が強く息切れすることもあるが、なんとか凌いでまずは、標高2207m根子岳をコースタイム2時間を1時間30分で着いた。

根子岳から四阿山までの眺めは爽快で実に気持ちがいいが、肝心の四阿山がガスで見えない。
おそらく山頂付近は、温度が一定以下であり、太陽が雲間に見え隠れして温度が上がらないので、山頂周辺はガスが発生していると思われた。
今日の風の流れと雲の動きからすると、9時30分過ぎに太陽の熱量が放出して地熱温度が上がり、ガスがなくなると予想した。

今の自分の登山ペースだと山頂に8時30分過ぎになる。
早く着きすぎる故にガスの真っ只中にいるので展望は期待できなくなる。
そこで山頂に9時30分過ぎに到着できるように登山ペースを極端に落として歩くことに変更する。

根子岳からの四阿山へのルートは一気に下降してしばらく草原を歩き、また、四阿山への急傾斜を上がり、山頂9時30分過ぎに着くと、思惑通りにガスが一気になくなり、360度の大展望が待っていた。
北アルプス、特に槍ヶ岳、白馬三山、鹿島槍ヶ岳爺ヶ岳がくっきり見えて登山者の歓声が上がった。一面の青空が澄んで残雪がキラキラ輝く光景が印象的だ。

早く山頂に着いた登山者は、これらの光景を見ずに下山する方も多くいたので、もったいない感じがした。
これも今までの経験からくる体で覚えた天候の読みが当たったことは、馬券が当たるより嬉しいもんだ。

山頂からの見事な見晴らしで気がついたら1時間そこで過ごしていた。
間に合わせの朝食と昼食を兼ねた、おにぎりを食いちぎったあとは、小四阿経由で登山口までに下山する。
下山途中に登りの若い夫婦に行き会い、奥さんが何か話かけてきた。
後方の山肌に熊が三頭走り出したのを見たという。まさか熊に遭遇とは予期しなかった。
お互いの安全無事をご祈念し、登山口に13時15分に戻った。

下山後は恒例の地元の町営風呂に浸るのだが、コロナの影響で自粛することにした。
時間があるので上田市内にある真田氏歴史館で一族の古文書、武具展示を観賞する。

観賞後は20年ぶりに旧軽井沢の銀座通りを闊歩。日曜日だというのに人通りが少なく寂しい限りだ。あの当時は、ラッシュアワー並みに混雑した記憶がある。
これもコロナ影響かと思うと残念だ。

早くコロナ終息して景気を明るくしてほしいと切に思う今日この頃だ。

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根子岳への登りは急勾配です。
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根子岳山頂から見た四阿山への稜線は爽快ですが、四阿山はガスに隠れて見えません。
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四阿山山頂はガスが晴れて根子岳北アルプスが見えました。
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新潟にある焼岳、火打山妙高山
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三角の形が槍ヶ岳
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前方は松本方面の美ヶ原高原。
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物思いに耽る自分です。
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菅平牧場のひとこまです。
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白樺の林立も若々しい。
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真田一族の知略は凄かったなぁ。
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旧軽井沢の銀座通りは閑散としていました。商店街の方々はコロナに負けないで頑張ってほしいなぁ。