#40 北海道紀行 宗谷 小清水 斜里

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2015年7月14日火曜日
北海道3日目

今日は明日の斜里岳を登るための移動日である。
斜里町には17時までに到着して明日への備えをしたい。

厳しかった台風11号は、のらりくらりと樺太方面へ北上したようだが、朝からどんよりとした雲が流れてカラッとした晴れではなかった。
晴れていれば利尻島を一周してチャリンコしたかったが、そのような雰囲気ではないので、その分を道東でゆっくりしようと方針を変えた。

次回こそは、☀️マークの下で利尻山に登ろうと気持ちを切り替えて稚内港に降り立ち、国道238号で宗谷岬へ走る。
11時過ぎに宗谷岬に立つと、遠くに樺太の島影が見えた。
江戸時代に樺太を渡った間宮林蔵銅像が、樺太方面へ凝視する姿が印象的だ。
ロシア領土となった樺太間宮林蔵の胸に去来するものはなんだろうか。

宗谷岬から宗谷丘陵へ向かうと、広大な牧場に80頭以上はあると思われる宗谷牛が牧草を食んでいた。黒茶色の毛が夏の日差しに照らされて眩しく感じるのはなぜだろうか。
とても宗谷牛ステーキを食べる気にもなれなかった。

オホーツク海を眺めながらのドライブは、実に快適だった。
天候は回復し、オホーツク海が真珠のように光輝く光景は、なんとも形容し難いものがある。

ついつい口笛を吹いて心が踊る。
そんな心境だった。

猿払村を通りすぎ、北オホーツク道立自然公園に入ると、民家も人影も対向車もない、原生花園を真っ直ぐに貫くエサヌカ街道を走る。
この街道は、まるで原生花園に吸い込まれるようにして先の道が消えていく光景にしばし立ち尽くした。時間が正気の自分を目覚めさせる。

ふたたびハンドルを握り、クッチャロ湖から、枝幸町紋別市サロマ湖、能取岬へとオホーツク海を眺めながらさらに南下する。
能取岬は夏休みに家族旅行で来たことがある思い出の場所で懐かしく感じたし、その光景はその当時も変わっていないことが嬉しい。

ほどなく小清水原生花園に着き、1時間ほど散策する。釧網本線オホーツク海をバックに原生花園の中を走るその姿は、まさに哀愁が漂ってさまになっている。
多くの鉄道ファンが群がってシャッターチャンスに余念がない。

そうこうしているうちに斜里町に着く。
夕食の弁当をコンビニで買い、車を森の奥地まで走る。
斜里岳の登山口である清岳荘に18時過ぎに着く。今日の走行距離は、400km弱で精神的にクタクタである。
清岳荘の駐車場は全国から殺到して満車状態だ。

徳島から来た登山者と天気、山情報を交換しあった。自分は、うかつにも水を忘れてしまった。
清岳荘周辺は水場はないが、明日の斜里岳登山途中に沢がいくらでもあるので心配無用だという。
その言葉を信用し、先ほど購入した、カツ丼弁当を頬張り、ビールを飲んでシュラフに潜りこむ。

明日はどうか晴れますように☺️

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利尻島よ 次回は晴れの日に来ますね。
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間宮林蔵宗谷岬
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宗谷丘陵でまったりしました。
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エサヌカ街道は真っ直ぐでした。
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黄金色の麦畑がたまりませんね。
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能取岬とオホーツク海
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小清水原生花園釧網本線
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明日登る斜里岳の山容はどっしりと横たわっていて貫禄がありました。