2020年9月13日日日曜日
9日目
十勝岳登山口の望岳台で5時過ぎに起床。
さすがに人気のある山だけに、およそ50台分の駐車場は満車であり、駐車場への入口まで所狭しに車が並んでいた。
駐車場から見上げる十勝岳は、ややガスがかかっている。
隣の滋賀ナンバーの40歳過ぎの夫婦は、既にバックの点検をしており、登山靴の紐を結びかけている。
自分も遅れまじと、山支度の準備を15分ですませ、6時前に出発する。
今日は標高2077mの百名山である十勝岳に登る。
十勝岳は大雪山の南にあり、十勝連峰の最高峰である。
今なお、噴煙を上げる活火山でもある。
この日を待っていたかのように、体が躍動。
望岳台からの登山道は、緩やかな道だが、美瑛岳分岐を越えて十勝岳避難小屋を過ぎたあたりから風が強くなってきた。
さらに霧雨が降ってきたので雨具に急ぎ着替える。
ここから登山道は急登となる。
岩に塗られたペンキを頼りにガスの中を登る。
急斜面を登りきり、昭和火口を望む平坦地に着くと、ガスが抜けつつあり、後方に美瑛、富良野を一望できた。
前方は噴煙を上げる十勝岳の中腹が見え、円錐形の十勝岳が間近に迫ってきた。
周囲は火山灰、泥流跡があり、活火山であることをあらためて認識する。
しばらく尾根上を歩くと、ガスが時折り流れてはいるものの、十勝岳頂上が見えた。
頂上まで残り20分のガレ場の急登を登りきると、
頂上にいる年配の男性からの声が聞こえた。
兄さんが頂上に着いたら、ガスが消えて展望が良くなったよ!
ついに頂上に立ち、周囲を見渡すとタイミングよく、ガスが晴れて美瑛岳、富良野岳、富良野市街を一望できた。
コースタイム4時間を2時間50分で登頂した。
一時は、風と霧雨が強い時があり、どうなるかと思ったが、眺望できてやれやれだった。
声をかけてくださった男性から淹れたてのコーヒーをいただいた。
この男性も秋雨前線による影響で日程がずれ込み、3日間待ってこの日の十勝岳登山を迎えたという。
自分も同じなので、互いに登頂したことを喜びあった。
この男性は、美瑛岳まで縦走するというので、コーヒーのお礼を言って山頂で別れた。
あのコーヒーの味は格別だった。
しばらく山頂で30分過ごした後、望岳台に戻り、予定通り12時前に到着した。
なんとか眺望できてよかったと安堵する。
明日は☔なので、午後は☀️マークのナイタイ高原、然別湖を回ろうぞ!
百名山77座登頂 残り23座。
望岳台から登ります。
まだ遠い十勝岳。
十勝岳避難小屋を越えたら雲海が見えました。
ついに十勝岳をとらえる。
十勝岳頂上からの眺望をお楽しみください。
下山時のひとコマです。
雄大な景色を一人占めする女性が印象的です。
美瑛岳もなかなかの山容です。
遠くに大雪山の主峰である旭岳が見えました。