#151 ⑤九州ドライブと山旅

2021年8月4日水曜日

 

今日は百名山である標高1592m阿蘇山の主峰である高岳に登る。

資料によると、阿蘇山は主峰高岳を中心に中岳、根子岳阿蘇5岳と呼ばれ、中央火口丘を持つ活火山であり、世界最大級のカルデラと記述されていた。

 

道の駅「阿蘇」を5時30分過ぎに車を20分ほど登ると、阿蘇山の玄関である山頂ターミナルに着く。

車を走らせた時は、ピンク色の空が染まっており、好天を期待した。

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しかし山頂ターミナルから見上げる阿蘇山は、雲が徐々に覆われ、少し不安が増した。

 

てんきとくらし天気予報、略して、てんくら予報は晴れ☀️マークであり、登山指数A判定なのでそのうち晴れるだろう。

ちなみに登山指数は以下のようになっている。

 

登山指数A  登山に適している

登山指数B 風または雨が強くやや登山に適していない

登山指数C 風または雨が強く登山に適していない

 

高岳山頂は2時間ほどなので、その間にガスが晴れると予想した。

山頂ターミナル駐車場で車を停めて登山準備をしていたところ、隣に大分ナンバーの駐車した方から天気は大丈夫だろうかと声をかけられた。

てんくら情報は登山指数Aであり、晴れ☀️マークだから心配無用ですよと答えるとホッとした表情をされていた。

一緒に登らないかと誘われたが、事情を説明し丁重にお断りした。

 

すみません。

 

6時前に山頂ターミナルを出て砂千里登山口からちょっとした砂丘歩きとなるが、風が強く吹いて逆風となり、視界ゼロのガス状態に陥ってしまった。

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阿蘇山は雲の中です。これから雲の中に入ります。
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砂丘を木道で渡る。
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すでにガスで何も見えません。

 

登山ルートから外れないように道標のペンキマークをしっかり追い求める。

強風は歩みを止めるが如く容赦なく自分を吹き飛ばすように荒らす。

強風に対峙した自分はなんとか耐えて火山弾の多い急斜面に差しかかった。

この急斜面は強風避けにもなり、落ち着くことができた。

1時間10分の急斜面を登りきると南岳に登頂。

南岳から中岳、高岳への稜線は360度の大パノラマが眺望できた、という記事で書きたいのだが、まるっきりだめ。

 

風が強く、霧雨が横にかなぐり降り、視界ゼロのガスの中を淡々と進むだけ。

こんな感じで眺望なんだろうなぁとイメージして稜線を歩く。

7時50分に中岳に登頂し、阿蘇山主峰である高岳に8時24分に難なく登頂。

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ついに阿蘇山の最高峰の高岳に登頂。

 

高岳山頂に立つ道標をバックに、強風の中での自撮りは至難の技であったが、なんとか記念撮影シャッターできたようだ。

 

うーん🧐

なんにも見えないなぁ。

てんくら予報は登山指数Aで登山日和情報であるが、

これは登山指数Cの登山に適しないではないか。

 

あらためてその場でスマホでてんくら予報を確認する。

相変わらず登山指数Aの晴れ☀️マークのままだ。

 

てんくらさん、予報はずれてるよ!

リアルに修正してくださいな!

 

下界は晴れているが、山頂は雲に覆われている状態だ。

開聞岳のように1時間待ったが風がおさまる気配がなく、眺望はあきらめることにした。

 

ちょっと残念です。

 

振り返ると2日前は、自分の体調次第では阿蘇山を諦めかけていた。

そして高岳付近は火山ガスが強く、時期によっては登山規制がある。

 

ちなみに昨年は高岳は登山規制だった。

今回は良いタイミングで規制解除となり、運良く登頂できた。

そういった意味では、感謝しなくてはと謙虚の気持ちになった。

 

てなわけで、プラス思考に切り替えて足早に下山することにした。

下山途中からいくらか風が弱まり、登山時に見えなかった景色が見えるようになり、少し救われた思いだった。

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火山弾の急斜面を急降下します。
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下山するにつれて雲が下がります。
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この辺になると前方の山並みがよく見える。
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大きく切り裂いた岩場
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体調も良くスイスイ歩きます。
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ここが砂千里ヶ浜です。
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振り返ると阿蘇山高岳はまだ雲の中に隠れています。

ついさっきまで、あの雲の中にいたんだよな。


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いい感じで青空が見えました。
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山頂バスターミナルに戻ると、何事もなかったように快晴なんだな、これが。。

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山の天気はわからないなぁとあらためて実感した。

 

まぁこんな日もあるさ。

 

13時過ぎに道の駅「阿蘇」に戻る。

目の前に阿蘇坊中夢の湯でゆっくり体をケアする。

ここの湯は自分の体との相性がいい。

内風呂、露天風呂、水風呂を使い分けて3時間入浴。

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道の駅「阿蘇」で昼飯としてトマトと稲荷寿司を買う。休憩室で食べた後は大の字になってまったり。

この稲荷寿司がわさび風味があり美味でした。
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夢の湯でまったり。極楽。

入浴料は400円でありがたい。

この温泉は3日間お世話になりました。

 

3時間入浴すると疲れが取れる。

明日は大分の久住山、明後日は祖母山だ。

当駐車場から40分で久住山、1時間10分で祖母山に行ける距離なので道の駅「阿蘇」を拠点とした。

要はここで3泊4日するのである。

 

目的は過度の遠距離ドライブは疲労を増し、登山に影響を与えるので極力遠距離ドライブを避ける。

特に登山期間中の観光巡りは、ドライブ疲れと暑さによる体力低下に繋がるので極力避ける。

これは開聞岳登山の教訓を生かした。

登山期間が終わればゆっくり観光巡りすることにした。

 

次に温泉入浴だ。

ハードな山登りの身体の疲れを取るために最低2時間の温泉入浴が必要であり、できれば車中泊先に近いところがふさわしい。

夢の湯温泉は目の前にあるので適している。

 

最後は食事だ。

北海道をはじめ、従来の夕食は節約志向からコンビニ弁当ですましたが、今回の登山期間中に関してはコンビニ弁当を止める。

できればファミリーレストラン系の野菜、ライス食べ放題でしっかり体力をつけることが肝要であり、これも車中泊先から近いことが条件である。

地元の飲食店だと、探す手間と走り回る疲労が増すので登山期間中は避けた。

登山解放になればいつものように口コミの飲食店を探し求めて食することにした。

 

上述の3条件が満たされたのが、道の駅「阿蘇」だった。

補足であるが、道の駅「阿蘇」周辺はガソリンスタンド、コンビニ、病院もあり、インフラも問題ない。

 

今日の阿蘇山登山が順調だったのは上述項目を実施したからだ。

 

ちなみに前日は夢の湯で2時間まったり後、ジョイフルで肉野菜ライスをたっぷり食べてスタミナをつけ、そのまま車のスライド式ドアを4分1程度開けて風を入れて気持ちよくゴロンして爆睡。

こんな感じでいくと体の調子がいいのは当然であり、暑さ対策にもなっていた。

開聞岳登山の教訓を積極的に生かして、攻めの登山に転ずる。

 

明日は大分の久住山だ。

久住山の眺望は素晴らしいと、どの山友さんが口を揃えていう。

好天に合わせて久住山に登るように日程調整のアドバイスをもらっている。

 

肝心の天気予報はどうなのか。

スマホでいつものように、てんくら予報を見る。

登山指数A  晴れ☀️マークときた。

今日の阿蘇山は期待を裏切られたので半信半疑だが、ここは良い方向に信じよう!

 

頼むよ!てんくらさん!

 

百名山91座 残り9座

本日の歩行距離9.1km  歩行時間4時間19分