2021年8月6日金曜日
いよいよ九州百名山5座目は今日で終わりだ。
体調は万全の対策をしているので、すごぶるいい。
最後の登山となるので飛ばしていこうと考えた。
今日は百名山である標高1756m祖母山に登る。
資料によると祖母山は、大分県と宮崎県にまたがる祖母傾山群の主峰で神武天皇の祖母神、豊玉姫が祀られていると記述されていた。
神原登山口前にある案内看板。
祖母山への登山ルートは大分県竹田市方面からの神原(かんばる)登山コースであり、山頂まで3時間30分を要する。
「日本百名山」の著者である深田久弥が実際に神原登山コースを登ったようである。
本来は宮崎県側の北谷登山コースが人気があり、眺望も良く、山頂まで2時間30分で比較的登り易いコースなのだが、今年のGW過ぎから年内まで道路工事の理由で北谷登山口へ行けなくなってしまった。
この情報は事前にキャッチしていたので大分県側の神原登山口から登ることにした。
どんな理由であれ、道路情報は事前に綿密に確認してよかった。
行き違いの登山者は、事前に道路情報を確認しないで宮崎県側の北谷登山口へ目指したが、通行止めを食らい、1時間遠回りして大分県側の神原登山口から登山したといっていた。
かわいそうであるが、事前に確認情報を怠ったツケだ。
神原登山口駐車場で山支度する。
1台だけだが、下関ナンバーが駐車していた。
まだ睡眠中なのか、フロントガラスにカバーが覆っていた。
神原登山口を6時過ぎに出発。
神原川の渓流に沿って散策気分で登る。
見どころのある渓流、滝を眺めつつ登る。
2合目の滝(寝覚の滝)と御社の滝を越えて5合目小屋に30分程で着いた。
渓流に沿って歩きます。
御社の滝
5合目小屋。
5合目小屋から祖母山山頂は深い森林帯を3時間で登ることになる。
つまり山頂までは稜線がないので展望がなく、延々と森林帯の中での急登の連続だ。
祖母山の森林の緑は鮮やかできれいでした。
木々の間から空を見上げると、雲が流れ始めた。
台風9号が鹿児島に接近した影響なのか、大分まで台風の手が伸びてきた。
今日のやまとくらしの天気予報、略して、てんくら天気予報では風または雨が強い登山に適さない登山指数C
であることは事前にキャッチしていたので動揺はない。
どっちみち、山頂までは展望がない急登の登山コースなので粛々と登ろう。
吹っ切れた自分は一気に登山モード全開。
森林の根元を確認しつつ、1時間30分の急登を登り続け、国観峠に着く。
国観峠からようやく祖母山が見えました。
国観峠の登山道脇にある地蔵さんに一礼。
どうか安全無事故でありますように。
国観峠から見上げる祖母山は雲に覆われていた。
おそらく展望は期待しない方がいいだろうなぁ。
国観峠の登山道の脇にある地蔵さんに一礼して再び森林帯の急登を登る。
少し雨足が強くなったが、まだ日は明るいから大丈夫だ。
国観峠から祖母山山頂まで50分の標準タイムを30分で山頂に駆け上がった。
祖母山山頂に8時30分に登頂。
山頂はガスでしたが、やり切った達成感が強い。
案の定、山頂からはガスによる視界ゼロだったが落胆はなかった。
むしろ九州百名山五座を登頂した達成感、満足感が高かった。
コースタイムも3時間30分を2時間30分に短縮し、足も完全復活したようだ。
いやー長かったなぁ。
開聞岳でよもやの体調不良で屋久島の宮之浦岳を断念し、韓国岳、阿蘇山、久住山の登山も危ぶまれ、一時帰京を考えたあの時を振り返るとよく身体が持ち堪えたと思う。
祖母山山頂でそんなことを思いに耽っていた。
その後は、安全無事故で神原登山口まで2時間下山して九州百名山の山旅はこれで終了となった。
神原登山口駐車場です。
やれやれお疲れ様でした。
これで登山モードが解除されてからからは観光巡りの時間だ。
台風9号の動向を気にしつつ、車は竹田市街、九重連山を抜けて耶馬溪の一目八景(ひとめはっけい)に1時間30分程で着く。
ここで耶馬溪について簡単に紹介する。
1000年以上前の古代の人が住みつき数々の神仏を残している。
火山活動の溶岩等で台地の侵食によりできた奇岩の連なる景観が絶景とされ、本耶馬溪、深耶馬溪、裏耶馬溪等のエリアがあり、広大な邪馬台国を形成していると記述がある。
一目八景は深耶馬溪エリアにあり、夫婦岩、烏帽子岩等の奇岩が連なっていた。
これが一目八景展望台です。
であるが、自分のイメージは圧倒される程の高さを誇る奇岩であっただけに期待外れだった。
山梨県の昇仙峡の方が迫力を感じる。
観光雑誌で取り沙汰された一目八景を楽しみにしていただけに、なんだかなぁって感じだ。
一目八景界隈の通りも平日もあってか、ガランとしていて寂しげな趣きだ。
土日は賑わうだろうなぁ。
あまり長居せずに車を宇佐神宮へ走る。
宇佐神宮は全国の八幡宮の総本社であり、それなりにな賑わいがあると思ったが、ここもガラン状態。
地元の人からは土日はそれなりに賑わうが平日だからねという。
宇佐神宮の参詣道
気温が33度超えでとても参詣する気にもなれず、参詣道で記念撮影して宇佐神宮を出て国東(くにさき)半島をぐるり一周する。
海は蒼い色で灼熱に照らされてキラキラ輝く。
国東半島の海です。
道の駅くにみ、くにさきの2駅を通過し、別府、大分へ走る。
そういえば、阿蘇山登山時に知り合った、地元大分の青年から「まんとく」のとり天は美味しいから是非ご賞味あれといっていたことを思いだす。
とり天は大分のソウルフードで鶏肉に衣をつけて食べる揚げ物だと言っていた。
要は唐揚げであり、東京にも中津の唐揚げ専門店が進出して今や唐揚げ専門店が盛り上がっている昨今だ。
これは本物の唐揚げを食べるしかないぞ。
グーグルでググったら大分駅前の繁華街にあるのを見つけだが、どうやら駐車場がないらしい。
他の駐車場を当たったが空きなし。
ここであえなく、とり天を諦めた。
残念です。
灼熱と長距離ドライブで疲労が溜まり、時刻は19時を回った。
食べログで探す気力もなくなり、目についたスカイラークガストの文字に吸い込まれて入店。
ここでステーキを注文して食べ放題の野菜サラダ、カレーライス、素麺を食べる。
合間にスマホで台風情報をチェック。
ガーン❗️
明日夜に大分に台風上陸だって‼️
すぐさまフェリー予約に集中する。
なんとか明日の午前8時30分発で愛媛に渡れるチケットは確保できて安堵する。
明日午後は大分は☔️大雨だが、愛媛、高知は☀️のようだ。
久しぶりに(2年ぶり)あの人に会って喝を入れてもらおうぞ。
そう呟いた自分は道の駅「佐賀関」で21時過ぎに車中で、とり天を食べる夢を見て寝てしまった。
今晩の車中泊は佐賀関です。
百名山93座 残り7座
本日の歩行距離7.6km 歩行時間4時間20分
本日の走行距離325km 走行時間7時間30分