#101 登山より厳しい難コースに大苦戦

アーカイブ
2018年11月2日

11月2日は、会社が休みなので久しぶりに百名山に挑戦する。
群馬県片品村にある標高2143mの皇海山(すかいさん)だ。
スカイと読むネーミングが気に入ってるが、この山はなかなか登る山が難しい山である。

理由は、台風による土砂崩れで度々通行止めになり、道路整備等で3週間通行止めは珍しくない。
この林道は栗原川林道といって、悪名高き難道路でドライバー泣かせの悪路である。
延々と続く林道は、登山口まで20kmもあり、道路幅が狭く対向車とすれ違うことが難しい。
ほぼ一方通行といっても過言ではない。

また、待避所が3箇所しかない、無舗装道路状態でもある。
土砂崩れの生々しい跡が所々に散見される。
極めつけは、尖った石が悪路に散りばめられており、いかに避けて通るか、かなりの神経を使う。

まさにパンクと狭いカーブを意識しながらの運転となり、速度も10km以下のスローである。
不幸にしてパンクした場合は、自力でスペアタイア交換となる。
電波も届かない奥地なので携帯電話も使用できないので保険会社にも連絡できない状況。

心理的にパンクに対する恐怖に追い込まれ、速度10kmから20kmに落としながら走り続けるのに相当な神経をすり減らし、辺り一面の重層な紅葉を楽しむ余裕が全くないのである。
あまりの緊張感で立ち小便は5回用を足したことが何よりも物語っている。

前日の現地の沼田市役所に道路状況を確認し返った言葉はこうだ。

3週間ぶりに開通したものの全く予断できない。
とにかくパンク被害に合わないよう、運転を過信せず根気よく速度を落として運転してください。

この言葉が耳から離れない。
なおも恐怖との戦いは続く。
なんとしても登山口駐車場にたどり着くまでは。。

2時間経過後、無事に目的地に着く。
予想よりも1時間遅れて9時40分からの登山開始となったが、好天と紅葉に恵まれ、一時の恐怖感を忘れて順調に12時過ぎに皇海山山頂に着く。
山頂は、樹林に囲まれて展望はない。
しかしながら登山途中で見事な紅葉と著名な百名山を眺めることができたので満足だ。

帰りもあの悪道路である栗原川林道を2時間20分くぐり抜けてなんとかパンクは回避できた。
帰る途中に沼田市の望郷の温泉とかいう日帰り温泉でまったりする。
あの恐怖感と疲労感をそぎ落とした。
露天風呂から皇海山方面に視線を移す。

山の彼方に一番星が燦々と輝いていた。

本日の走行距離 336km


f:id:kunpu3684:20201128120617j:plain
栗原川林道のトンネルからの紅葉がさえている。
f:id:kunpu3684:20201128120814j:plain
f:id:kunpu3684:20201128121140j:plain
f:id:kunpu3684:20201128120938j:plain
f:id:kunpu3684:20201128121306j:plain
皇海山頂は少し雪がありました。
f:id:kunpu3684:20201128121507j:plain
f:id:kunpu3684:20201128121631j:plain
f:id:kunpu3684:20201128121749j:plain
下山途中の静かな木立に安らぐ。
f:id:kunpu3684:20201128122013j:plain
この悪路は2度と走りたくありません。


f:id:kunpu3684:20201128122626p:plain