2020年9月20日日曜日
16日目
海に面した道の駅 虻田(あぷた)でいつものように6時過ぎに起床。
今日は1日中☀️予想だ。
目標の百名山3座登頂を果たし、いくらか心の負担が軽くなる。
北海道の旅も明日で終わりだ。
存分にドライブを楽しもう。
7時過ぎに道の駅 虻田を出発し、恵山(えさん)岬を目指して5号を走ると8時過ぎに長万部駅に着く。
長万部はおしゃまんべと読むが、誰も読めないだろう。
駅弁かにめしが有名であるが早朝のため店は開店していなかった。
とりあえず長万部駅を記念撮影に納めて5号を走ると、途中に 榎本軍鷲ノ木上陸地跡 の道標を目にする。
駐車場に車を停め、浜辺に向かって5分ほど歩くと
目的地に着いた。
看板に記された資料によると、1868年(明治元年)10月榎本武揚が率いる旧幕府軍3000名が軍艦8隻共に上陸した地点とある。
この地を拠点に箱館へ進軍開始し、いわゆる箱館戦争に突入するわけだ。
ここで榎本武揚のことを少し触れる。
榎本武揚はその人間的な魅力と知性、リーダーシップを兼ね備えて数奇の人生を歩む。
まず凄いのは蝦夷共和国の総裁となるわけだが、新政府軍に敗れてロマンは破れる。
榎本武揚の才能を見込んだ敵将黒田清隆の尽力で助けられる。
その後は、日本に尽くし農商務大臣、外務大臣を歴任しロシアと樺太千島交換条約を締結させている。
また教育にも力を入れており、東京農業大学の創立者でもある。
東京農業大学のキャンパスに榎本武揚の銅像を見たことがある。
今の日本は榎本武揚のようなスケールの大きい人材が求められていると切に思う。
森町で278号を走り、旧家が密集する狭い道を走り抜くと10時過ぎに恵山岬に着く。
灯台公園が整備されているが特に印象はなかった。
ただ渡島半島の東の最先端に行きたかっただけだ。
恵山岬から函館市街へ走る。
函館といったら函館山と朝市だ。
函館山ロープウェイはコロナ対策で運行開始時間が
11時30分に繰り下げられた。
仕方がないので30分立って待ち続けたが、既に200人が立ち並び状態だ。
ロープウェイは数分程度で函館山頂上に着く。
函館山の標高は、東京タワーより1m高い334mだ。
この高さからは、大パノラマの展望だ。
津軽海峡と函館湾を挟んだ函館市街は一見の価値がある。
さすがに世界三大夜景(香港、ミラノ、函館)と言われるだけのことがある。
時間の関係で夜景は見れないが、次回の楽しみにとっておきたい。
函館朝市は約250店舗並んでいると訊いていたが、そんなにないように思われた。
コロナで閉店した店が多くあるからだろうか。
賑やかな通りを歩くと500円丼の看板が目についた。
そこで昼飯に海鮮丼を食べることにした。
500円の割にはボリュームがあり美味った。
ここは得した気分になった。
その後は金森赤レンガ倉庫を散策し、函館で3時間過ごす。
函館からは津軽海峡に沿って渡島半島を一周する。
このドライブコースは初めてなのでワクワクする。
函館市街から228号を走り木古内町、知内町を通過して福島町に着く。
福島町といえば大横綱 千代の富士の生まれ故郷だ。
道の駅 横綱の里ふくしまの周りは、のぼりの旗がはためいてた。
さながら両国国技館の雰囲気だ。
相撲ファンが記念スタンプの前に長蛇の列だ。
隣接地に千代の山、千代の富士記念館が併設。
時間がないのでここはパスする。
福島町から北海道最南端の白神岬を越え、松前城に受付最終時間の16時30分に着く。
松前城は、松前藩が江戸幕府に命じられ、1855年に完成。松前城は当時ロシア軍艦が行き来しており、北方監視するための城だったようである。
北海道唯一の城でもある。
松前城を17時過ぎに出発し、渡島半島をただひたすら北上する。
江差町、せたな町を通過し、今晩の車中泊である道の駅 よってけ!島牧 に着いたのは20時30分を回っていた。
今日もよく走った。
いよいよ明日は最終日だ。
天気予報は快晴だ。
シャコタンブルーの夢を見て寝ることにしよう。
本日の走行距離 533km
今朝の道の駅 あぷた から見た海辺です。
2008年以来の長万部駅です。
榎本軍が上陸した場所です。
10月に上陸して積雪30cmあったようです。
暖冬の今では考えられませんね。
渡島半島最東端の恵山岬です。
函館山から津軽海峡と函館湾を挟む函館市街を望む
函館朝市で500円丼をペロリ。
金森赤レンガ倉庫と波止場。
北海道最南端の岬である白神岬。
下北半島が見えます。
道の駅 横綱の里ふくしまと横綱千代の山・千代の富士記念館。
北海道唯一の城である松前城