#89 新北海道紀行 積丹ブルーに息を呑んだぜ

2020年9月21日月曜日
17日目 最終日

道の駅 よってけ!島牧 いつもように6時過ぎ起床。
昨晩は豪雨の音で何度か目を覚ましたが、雨が上がっているようだ。
今日は最終日にふさわしい快晴になりそうだ。

苫小牧フェリーターミナル18時着に合わせてドライブ観光する。
いつものようにパスタとおにぎりを食べて7時過ぎに道の駅を出る。

229号を北上すると、ほどなく弁慶岬に着く。
そこは武蔵坊弁慶の石像が立っていた。
この地に弁慶の石像は意外であるが、以下の看板案内で謎解きできた。
弁慶岬の由来は、看板案内にこう記されていた。
奥州を逃れた義経、弁慶一行は蝦夷地に渡り滞在。
弁慶の毎日この岬に立って同志の到着を待つも再会かなわず。
その待つ弁慶の姿を見たアイヌ人はこの岬を弁慶岬と呼んだそうだ。

弁慶の一途な思いと見届けるアイヌ人の愛情が伝わるいい話だと思った。
弁慶岬の駐車場に釣人が多くいる。
訊くとホッケ、カジカ、ブリ、クロソイが釣れるそうだ。
ホッケが釣れるとはさすがに北海道だ。
この地に住む人が羨ましい。

229号をさらに北上し、岩内町神恵内村を過ぎると積丹半島の先端にある神威岬に着く。
ここは2008年以来だ。
あの当時も今日と同じ快晴だったので透き通った青色が見れると思うとワクワクする。

カムイとは神を意味しており、古くからアイヌのパワースポットとして信仰されていた。
現在は縁結びのご利益があるとされて女性に人気があるスポットとなっている。

神威岬駐車場から遊歩道を15分ほど歩くと神威岬に着く。
海の底まで見える透き通った薄明かりのブルーに息を呑んだ。
ローソクに似る大岩は、広いブルーの上に聳え立ち、厳とした風格がある。
潮風も心地よく、30分ほど眺め続ける。

神威岬から10分ほど車を走ると島武意(しまむい)海岸駐車場に着く。
車を降りてトンネルをくぐると眼前に眩しい日本海が飛び出してきた。
まさに積丹ブルーの美しさだった。
展望台から階段を降り、波打ち際の浜辺を歩く。
最高の遊歩道だった。

積丹半島をぐるり一周して余市町に着いた。
余市といったらニッカウウイスキー工場だ。
ここは1982年以来だ。
あいにくコロナ禍で完全予約制の入場制限で工場見学はできなかった。
工場の正面玄関前で記念撮影に納める。

途中に余市のリンゴ、とうもろこし等を生産販売している父娘が働く店に立ち寄る。
高校生の娘さんが一生懸命働いていたのでリンゴととうもろこしを買う。
その場で食べて美味しいというと、娘さんは笑顔満開でピースサインを出した様子は微笑ましかった。

余市から5号を走り、ほどなく小樽運河に着く。
小樽運河は全長1140mあり、63基のガス灯がある石造倉庫であり、大正12年に完成。
倉庫界隈は飲食店、スイーツ店、土産物店、ガラス、オルゴール店が立ち並び、混雑していた。
駐車場は満車で散策はあきらめた。
5号線の路肩で一時駐車し、小高い岩を登って写真を撮るありさまである。

札幌駅から札幌羊ヶ丘展望台へ16時過ぎに着く。
「少年よ 大志を抱け」の名言を発したクラーク博士の銅像が今も変わらず立っていた。
展望台から見える広い草原の向こうに札幌ドーム、札幌市内が望めた。

そうこうしているうちに16時30分過ぎとなり、苫小牧フェリーターミナル18時に間に合わせるため、スピードを上げて走る。
36号を走り、恵庭市千歳市、厚真から苫小牧フェリーターミナルに予定通り18時に着いた。

19時30分出港まで時間があるので一旦フェリーターミナルから車を走り、20分ほどでむかわ町のコンビニ セコマートに着く。
いつものパスタを2個買う。北海道初日から世話になったセコマートのパスタだ。
夕食と朝食の大事なパスタであり、旅の思い出が強く残るパスタでもある。

18時50分にフェリーターミナルに戻る。
長かった北海道の旅も今日で終わりだ。
気がついたら17日間過ごしていた。
よもやの悪天候でここまでもつれるとは想定外だったが、北海道の生活の息吹を感じ、自身を見つめ直す良い時間だった。

北海道でお世話になった方々にあらためて感謝の気持ちを伝え、新北海道紀行に幕を閉じたい。

読者の皆さん
拙い記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

本日の走行距離 318km

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弁慶岬から眺める日本海は幻想的です。
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神威岬からシャコタンブルーを眺める。
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島武意海岸の波打ち際です。
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ニッカウウイスキー工場の正面玄関前です。
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余市でリンゴを買ったら喜ぶ素敵な笑顔の娘さん
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小樽運河の表通りは静かでした。
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2011年以来の札幌駅です。
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札幌羊ヶ丘でクラーク博士銅像ポーズを決める。
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今晩最後の夕陽です。
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1個110円のパスタは自分の生活費を支えてくれました。
安くて美味くて最高でした。



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