#75 新北海道紀行 快晴でドライブ満喫

2020年9月8日火曜日
4日目

道の駅 しほろ温泉で6時起床。
さて今日はどうするか。
羊蹄山十勝岳方面は天気下り坂のようだ。
まぁ帰りのフェリー乗船12日までは天気回復するだろう。

ずっとコンビニ弁当でお腹を満たしたので無性に刺身が食べたくなった。
それでおよそ1時間30分要する釧路の和商市場に向かうことにした。

道東方面は快晴だ。
国道392号から白糠町で太平洋に沿って38号線を走る。
ほどなく釧路の和商市場に8時30分過ぎに着く。
2011年以来の訪問だが、コロナの影響で極端に客が少ない。
あの当時はごった返しで大変な賑わいだった。

以前に釧路のゲストハウスのオーナーからゲストハウスをやらないかと誘われたことがあった。
関西出身の方で定年退職後のセカンドライフでゲストハウスを立ち上げた方だ。
今も元気に経営しているが70歳超えており、後継者が欲しかったのだろう。

その当時の地元釧路の食い道楽をいろいろと教えてくれた。
和商市場に岩崎惣菜屋の刺身定食が旨いと記憶していたのでそこで朝食を食べることにした。
評判通りの美味だった。
マグロ、ホタテ、甘エビ、煮物等セットでボリューム満点でマグロのとろり感は最高だった。
さすがにオーナーのおすすめの一品だった。

次に細岡展望台へ向かう。
2006年家族で初めて北海道旅行して以来で雄大釧路湿原はそのままだった。
蛇行した釧路川、遠くに登頂したことがある雌阿寒岳が聳えていた。

この光景に満足した自分は更に東へ進み、牡蠣が有名な厚岸湖、霧多布岬へ走る。
霧多布は4度目のドライブである。
これまでは名前通り霧が多く視界が悪かった。
今回は初めて霧のない紺碧な海を見ることができ感無量だった。

霧多布岬から広々とした砂丘海岸道路は実に快適なドライブだ。
水のほとりでたむろしていた、馬が群れをなして飲む光景は牧歌的であり、まさに北海道ならではの風景だ。

見渡す限りの太平洋を眺めながら142号を走り、根室半島の最先端である納沙布岬に16時過ぎに着く。
ここは4度目になるが、前方に見える島影に複雑な思いにかられる。
貝殻島納沙布岬からわずか3.6kmの至近距離。

貝殻島水晶島色丹島は、はっきり言って日本の領土だ。

北方領土資料会館に入る。
きれいな顔立ちをした、20代の若い事務員の女性から北方領土の歴史の説明を受けた。
日露戦争による千島列島、樺太交換から説明が始まり、北方領土ロシア上陸までの経緯を端的に説明してくれた。

少しずつ世界史が蘇ったとともに怒りがこみ上げてきた。

日本が敗戦宣言したにもかかわらず、日ソ中立条約を破り、どさくさ紛れのロシアの侵攻はアフガニスタンクリミア半島侵攻と変わらない。
北方領土を返せ」のスローガンに胸が痛む。
この叫びがどこまで日本国内の隅々まで行き渡っているのだろうか。
巨大なモニュメントの下に平和の炎が燃え続いている。

自分は反射的に合掌する。

根室駅前の観光情報センターで近場の銭湯である、みなと湯を紹介してもらい、450円払ってひとっ風呂。
入浴後は駅前の小スーパーで半額のかつ弁当を買い、今晩の車中泊である道の駅 スワン44ねむろに向かった。

今日は快晴に恵まれ、海の輝きが眩しいほどきれいだった。
まるで昨日のトムラウシ登山の天候を晴らすかのようだった。
明日の羊蹄山十勝岳方面は曇り、雨マークだ。
下手すると12日には帰れないと嫌な予感がする。

さてどうするか。
寝てから考えることにしよう。

本日の走行距離 312km

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2006年以来の道の駅 しらぬか恋問の前庭。
自分の子供がはしゃぎ回る姿を思い出します。
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釧路和商市場です。刺身定食は美味だった。
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釧路駅と細岡展望台。
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厚岸は牡蠣の宝庫でした。
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砂丘海岸通りを走ると群れをなす馬の光景が見られます。
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霧多布岬から見事な紺碧な海。
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アゼチの岬も霧がなく晴れていました。
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昆布盛のネーミングがいかにも北海道らしい。
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花咲岬への道。
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花咲岬から北方領土である水晶島を眺める。
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根室半島最先端の納沙布岬への道です。
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納沙布岬に到着。
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根室駅にて。
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今晩のお風呂と夕飯です。


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