2020年9月9日水曜日
5日目
道の駅スワン44ねむろで午前6時起床。
起床後は化粧室で髭剃り、歯磨きが日課となった。
映しだされる鏡に自分を確かめて髭剃り、歯磨きを終える。
さて今日はどうするか。
辺り一面はガスで真っ白だ。
本来ならば風蓮湖を見渡せるはずだが見えない。
道南(函館、札幌)道央(旭川、富良野)を中心に天気が崩れているとラジオが報じられていた。
そこでノートに稚内、美深、札幌、函館、帯広、十勝岳望岳台、羊蹄山の7拠点を縦列に、横列に向こう6日間の天気予報図を書いて日々更新することにした。
北海道が全体的に天気が良くない。
これは前線が張り付いていることが原因であり、かなり停滞している。
特に函館、札幌方面の道南はひどい。
問題は前線がいつ抜けるかだ。
現時点では、羊蹄山はほぼ全滅であり、十勝岳はわずかに12日と13日の可能性がある。
まぁ天気は変わりやすいからここで諦めてはいかんで、と自分にいいきかせる。
書き込んだノートを睨み、決断したことは、できる限り前線から離れて道北方面(稚内、美深、ウトロ)に北上することだった。
羊蹄山、十勝岳は遠のくが、晴れマークに近い場所にいることが重要である。
総じて十勝岳は13日登山決行し、羊蹄山は17日に予備として残しておき、その日程に合わせてドライブ調整することにした。
よって帰りの苫小牧から新潟のフェリーは12日から17日に延期することとした。
今日のドライブコースの天気予報は午前10時までは曇りか、霧雨で午後は晴れ予報を信じてハンドルを握る。
午前7時出発し、太平洋側に沿って244号を走ると湿った空気が標津町を覆っていた。
気温は15度、16度のまま一向に上がろうとしない。
こんな天気が一週間続くと思うと、気持ちまで水滴に湿っていく。
標津町から開陽台展望台、摩周湖を走るが案の定ガスで真っ白だ。
ここは4回ほど来ているが、真っ白は初めてだった。
午前10時30分過ぎに摩周湖から屈斜路湖方面に進むと少しずつガスが抜けて青空に一変しテンションが上がった。
自分の天気予報通りの展開だ。
その後は、津別峠、美幌峠、メルヘンの丘、小清水原生花園は快晴で絶景を存分に楽しんだ。
特に小清水原生花園は、オホーツク海に浮かぶ知床連山が爽快だった。
また、斜里岳をバックに草を食む馬の光景もいい。
斜里からウトロに向かう途中に、オホーツク海に沈む赤々と燃える夕陽がルームミラーに映っていることに気付いた。
漁船が係留している海沿いの適当な駐車スペースを
見つけた。
そこで駐車し、海辺まで歩いて小高い岩に座わる。オホーツク海に沈む夕陽に目を奪われた。
この素晴らしい夕陽を用意してくれた自然の営みに合掌。
午後18時過ぎにウトロに到着し、夕陽台日帰り温泉で450円払ってひとっ風呂。
管理人のおばさんから明日は雨だよ、と訊いて少し気持ちがダウン。
それを気遣ってか、知床の観光地図を渡され、観光グルメスポットを教えてくれた。
おばさんの優しい気持ちが身に沁みる。
さて明日はどうするか。
天気次第では休戦扱いにして、知床のホテルで大露天風呂、夕食豪華バイキングでも楽しもうか。
それとも...伝い訊いていたあの場所へ行くか...
自分の気持ちは半分半分だった。
とりあえず明日の天気をみて判断しようと考えた。
今日の車中泊は道の駅 うとろ・シリエトクだ。
いつものように晩飯は、コンビニで買ったチキンカレーライスとビールで一服する。
どうか明日の午前中だけは天気は持ってほしい。
そう念じてそのままシュラフにもぐりこんだ。
本日の走行距離 304km
今日からノートに天気予報を日々更新。
開陽台の近くにあるライダー人気の北19号。
折り畳むような一直線です。
川湯温泉にある硫黄山。
大横綱の大鵬は川湯温泉出身。
屈斜路湖の砂湯は、文字通り砂の中は温泉でした。
津別峠から絶景を眺める。
美幌峠から屈斜路湖、中島を眺める。
メルヘンの丘です。
原生花園駅です。
小清水原生花園から知床連山とオホーツク海。
斜里岳をバックに草を食むサラブレッド。
知床斜里駅。ここも4回目です。
オホーツク海に沈む夕陽に感動。