2015年5月30日土曜日
時刻は午前6時30分を回り、自分は尾瀬ヶ原の登山口である鳩待峠にいた。
百名山である至仏山、燧ヶ岳に連続踏破するためにテント1泊の気持ちでいたが、鳩待山荘のオーナーから入山禁止を告げられ、意気消沈する。
現地情報収集に欠けた自分の管理不足だと肝に銘じて気を取り直して前に進んだ。
天気は雲ひとつない快晴。
鳩待峠から30分ほどで一面に広がる水芭蕉に心が踊る。残雪に耐えた水芭蕉の開花にしばし感動する。
山の鼻から下田代十字路までは尾瀬ヶ原をまっすぐ貫く木道が続いており、距離にして4kmあるが、そこは地上の楽園であった。
水芭蕉を添える湿原沼の水面に至仏山が映しだされる光景に痺れる。
多くの登山者が我を先に、の思いでシャッターをきる。自分も最高の写真が撮れた。
次に燧ヶ岳に向かって尾瀬小屋を過ぎて尾瀬沼に着く。沼尻休憩所で軽食飲物サービスがあるようで多くの登山者が賑わう。
自分はザックからコンロを取り出し、コッフェルに300ccの水を入れて沸騰させ、用意したスティックコーヒーをコップに入れて湯を注ぐ。
水鏡のように美しい尾瀬沼を眺めながら飲む淹れたてのコーヒーは最高にうまい。
持参した葡萄パンをかじり、スタミナ補給をする。
しばらくこの場から離れたくないのだが時間が許してくれない。最終ゴールの大清水に16時まで戻らないと最終バスに乗り遅れるからだ。
そそくさと立ち上がり、ザックを背負って燧ヶ岳を横目に尾瀬沼に沿って進む。
三平峠付近で深い残雪が残っており、アイゼンがないので登り下りに苦戦する。
やっとの思いで深い残雪から抜け出し、広い林道に出たら大清水まではすぐそこだった。
鳩待峠から20kmの距離で9時間の日帰りであったがいい汗を流した。
食生活改善で体重も3kg減って88kgになった。
おかげで少し身が軽くなり、今日の日帰りは快調だった。
この調子で健康維持に努めようと思う。
まだ雪は残っていました。
水芭蕉がみずみずしい。
燧ヶ岳が湿原沼に映っています。
至仏山も湿原沼にくっきり。
青空と水芭蕉と至仏山のコラボがたまりません。
燧ヶ岳に向かって尾瀬沼を目指します。
沼尻休憩所は登山者が賑わう。
尾瀬沼と燧ヶ岳。
最後の泣き所である深い残雪。
最終ゴールの大清水です。ここから30分ほどバスに揺られて愛車が待つ戸倉駐車場に向かいます。