2021年2月23日火曜日
今日は天皇誕生日の祝日であるが、富士山の日でもある。
月曜日から天気崩れる予想に反し、いい天気が続いている。
今日はゆっくり休んで本でも読んで気ままに過ごそうと思ったが、快晴予報が出たのでにわかに落ち着かなくなった。
富士山の日なので今日も富士山三昧を味わおうと思い、箱根にある標高1212mの金時山に登ろうと思った。
4時40分に家を出て小田原厚木道路を飛ばし、小田原パーキングで一休みする。
小田原パーキングから見上げる山々は、台形のように横たわり、引き寄せられるものがあった。
山アプリでかざすと明神ヶ岳らしい。
毎年何度も立ち寄る小田原パーキングからの見慣れた山風景だが、無性に登りたくなった。
そこで今日の登山メニューは、金時山から明神ヶ岳を経て明星ヶ岳まで縦走しようととっさに思いついた。
後でわかったのだが、この登山コースは箱根外輪山コースというらしい。
箱根の麓にある金時神社駐車場を7時40分過ぎに出発し金時山を目指す。
金時山は2011年以来の登山だが、地理勘は身体が覚えていた。
10年も経っているのに金時山の登山ルートの行き先が身体で反応する。
不思議だなぁ。
山頂直下の直登はキツかったことを覚えていたが、
日頃の早朝ジョギングの成果なのか難なくスイスイ。
登山口の道標は金時山山頂まで75分と記されていたが、60分で登頂した。
快晴にも恵まれ、富士山がドーンと出迎えてくれた。
山頂からの風景は10年前と変わらずだった。
多くの登山者が写真撮りでごった返し、流石に人気のある山だ。
ここで金時山の由来について、山頂の案内看板に説明があったので紹介する。
童謡 金太郎で知られる金時山は、その名前とおり金太郎が遊んだ山として有名である。
ある日金太郎は大石落としてしまい、岩に当たって死んだ大猪の鼻を金太郎は、ねんごろに弔った。
それ故に金時山を別名猪鼻山ともいう。
金太郎の逸話に接して幼少期に歌った金太郎の歌が懐かしく甦った。
童話の世界に山登りできる不思議な体験をした思いだ。
存分にパノラマを楽しんだ後は、小田原パーキングから見上げた、標高1169m明神ヶ岳を2時間かけて縦走する。
矢倉沢峠から火打石山までの縦走は、笹の身丈が2mを超える笹の道である。
箱根山から吹く風を受けながら笹の道を歩くのは、実に気持ちいい。
後ろを振り返ると笹と富士山、金時山のコラボも様になっている。
遠くに見えた台形の形をした明神ヶ岳は徐々に近づき、予定通り2時間で11時30分過ぎに到着。
ここも多くの登山者が賑わう。
山ランチの後は、標高924m明星ヶ岳を目指す。
明星ヶ岳のネーミングは、小田原から真西に宵の明星が当山の上に輝いていたことが由来らしい。
1時間縦走後、明星ヶ岳山頂に着いたが、周囲は樹林に囲まれて展望はなかった。
さていよいよ箱根外輪山も終わりに近づいた。
明星ヶ岳から宮城野バス停へ向かう。
宮城野バス停から愛車が待っている金時神社バス停までの時刻表は、事前に調べていなかった。
何故ならとっさに外輪山縦走を思いついたのだから。
運が悪ければ、アスファルト道路を1時間20分下を向いて歩く羽目になる。
祈るような気持ちで宮城野バス停まで40分ほどスピードを上げて下山する。
そして宮城野バス停に13時45分に着く。
恐る恐る、時刻表に目をやる。
13時49分の表示を見つけた。
ラッキーだった。
ほどなく富士急バスがやって来た。
乗客の多くは星の王子さまミュージアムか、箱根ガラスの森美術館のようだ。
ようやく愛車が待つ金時神社駐車場に戻る。
下山後にコカコーラを飲みながらの片手運転は、実に爽快だ。
今日は富士山の日に相応しい、富士山の眺望も素晴らしく、最高の登山日和だった。
本日の歩行距離13.7km 歩行時間 4時間
走行距離 200km
金時神社駐車場から登ります。
道は整備されていて登りやすい。
金時山山頂。
手前は丸岳 乙女峠。
眼下にゴルフ場が見えます。
雲ひとつない富士山は秀麗です。
次は奥に見える明神ヶ岳。かなり遠いぞ。
笹道が気持ち良いです。
明神ヶ岳を捉えるも、ここから40分登ります。
大涌谷に大接近。迫力がありますね。
富士山と手前が金時山です。
良いアングルですね。
明神ヶ岳山頂に到着。
ここからの富士山の眺めもGood!
相模湾も一望できました。
明星ヶ岳山頂。
最後の富士山見納めです。
バス停に着いて安堵しました。