2021年2月14日日曜日
今日の天気予報は曇り後晴れ。
15日は雨だという。
無性に熱々の鍋焼きうどんを食べたくなった。
登山雑誌で紹介された、神奈川県は丹沢の鍋割山にある山荘で鍋焼きうどんの写真があったことを思いだした。
登山者の間では評判になっており、10時20分営業開始も13時にオーダーストップになるという名物うどんだ。
月曜日と金曜日、悪天候の日は休業との情報があった。
標高1272m鍋割山にまだ登っていないので鍋焼きうどんを食べに登ろうと思いついた。
ただ標高1272mとはいえ、標準コースタイム片道3時間でなかなか遠いのだ。
昨年11月に丹沢主脈を縦走した、塔の岳山頂から見た山風景が忘れず、塔の岳を回って鍋割山へ縦走することとした。
歩行距離17.4km 8時間のロングコースだ。
神奈川県秦野市大倉にある、どんぐり山荘で午前6時30分駐車して登山開始。
空を見上げると鉛のように重くのしかかる曇り空。
晴れは期待できそうもないな。
まぁこんな日もあるさ。
塔の岳までの道のりは大倉尾根を歩くが、昨年11月に経験済みなので地理勘はある。
登り始めの20分経過後、早くも下山する登山者に行き会う。
テント装備を担いで重量感あるザックだ。
もう山頂へ行かれたのですかと声をかける。
「前日は大倉高原山の家あたりでテントを張って泊まり、朝一番で塔の岳山頂に立つ予定が、急に仕事が入って断念し下山することになったんですよ。」
前日晩に携帯電話が鳴ったんだとか。
40歳過ぎの男性は、仕事の納期に迫られた表情をしていた。
なんともお気の毒としか言いようがない。
無事に成就することを祈りつつ、登山再開する。
大倉尾根は急登の連続でバカ尾根とも呼ばれる。
標高タイム4時間を3時間で駆け上がり標高1491m塔の岳山頂に9時30分到着も寒風が突き上げるように強い。
相模湾を望み、昨年秋に縦走した丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸の丹沢主脈を一望できて感慨深いものがあった。
少し晴れ間があり、思ったほど天気は悪くない。
富士山も遮る雲をカットして迎えてくれた。
寒風に耐えて鼻水を拭い、30分程山風景を楽しんだ後は、いよいよ鍋焼うどんを食べに鍋割山へ目指す。
鍋割山稜は実にブナ林が綺麗だった。
ブナ林の尾根から見る相模湾は壮大だ。
自分が辿った大倉尾根があんなにも長い距離なのかと驚いてしまった。
1時間経過後、11時過ぎに鍋割山山頂に到着。
お腹がグーグー鳴りだし、体はそのまま鍋割山山荘へ駆け込む。
待ち順番は2人目でラッキーだった。
代金支払って7分後に名物鍋焼きうどんが登場。
お盆の上に土鍋、七味唐辛子、箸が用意されており、
相模湾が一望できるテーブルまで慎重に運ぶ。
どうやら一等席を確保できたようだ。
かぼちゃの天ぷら、なめこ、椎茸、ネギ、油揚げ等がふんだんに盛りつけており、とどめは半熟玉子だ。
ちょっと薄味だけど出来立ての熱々加減がいい。
相模湾、箱根山、丹沢主脈を眺めながらの味は言うまでもなく最高の味だった。
土鍋を返した時は、すでに10人立ち並んでいた。
寒さに震えながらもルンルン気分で待つ、若い女性登山者の立ち並ぶ光景が微笑ましかった。
その後は後沢乗越、二俣を経由して2時間30分で大倉バス停に下山。
秦野戸川公園で満開の菜の花と河津桜を堪能する。
河津桜の下でランチ弁当を食べる。
疲れた身体を休めてちょっとだけ昼寝する。
ポカポカ陽気で気持ちいい。
春はすぐそこに。
今日は曇り空で寒かったけど、山風景も見れて鍋焼きうどんも食べれてよい山行でした。
本日の歩行距離 17.4m 歩行時間 7時間
走行距離 132km
見晴茶屋から早朝の秦野市街を望む。
急登連続のバカ尾根である大倉尾根を登る。
ユニークな宣伝の堀山の家。
少しづつ晴れ間が見えました。
金冷し道標。
塔の岳山頂に到着。
蛭ヶ岳から檜洞丸への縦走コース。
富士山が雲を取り払って迎えてくれました。
鍋割山へ向かいます。
大倉尾根です。こんなに長かったのか。
綺麗なブナ林。
山風景を見ながら熱々の鍋焼きうどんは最高です。
初めて鍋割山山頂に立つ。
鍋焼うどんに長い行列。
秦野戸川公園で満開の菜の花と河津桜を堪能。
ポカポカ陽気で気持ちよかったです。