2020年11月14日土曜日
丹沢山脈縦走初日
最寄駅より始発5時30分に電車に乗り、立川、登戸に乗り換えて小田急線渋沢駅に7時40分に着く。
渋沢駅から大倉バス行きのバス停はすでに100人前後の登山者が立ち並んでいた。
今朝から曇りひとつ無く、鮮やかな青空だ。
立ち並ぶ登山者はつい笑顔がこぼれ、これから登る山に思いを馳せていた。
今日は神奈川県にある標高1567mの百名山である丹沢山を初め、1491m塔の岳、丹沢山脈最高峰1673m蛭ヶ岳(ひるがだけ)、1601m檜洞丸(ひのきぼらまる)を縦走する。
およそ20kmにわたる標高差が厳しい1泊2日の登山だ。
8時過ぎに終点大倉バス停に着き、大倉登山口からまずは標高1491mの塔の岳を目指す。
登り始めは緩やかな登山道も見晴茶屋あたりから長い急登となる。
いわゆる大倉尾根の上を登るのだが、この急登は長く、バカ尾根といわれるのがよくわかった。
このバカ尾根を1時間30分黙々と登ると一気に展望が開かれ、富士山を始め、三浦半島、江ノ島、真鶴半島、箱根湯本がくっきり見えた。
実に爽快だ。
登山者の歓声が上がり、テンションも上がる。
花立山荘を越え、20分ほど登ると大展望の塔の岳に11時過ぎに着いた。
標準コースタイム4時間20分を3時間で踏破した。
塔の岳山頂からは360度の大パノラマだ。
富士山、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父、三浦半島、江ノ島、真鶴半島、天城山、箱根、横浜等すべてを眺めることができた。
なにしろ遮る雲がないのだ。
最高の景色だ。
まさに天下一品の景色だ。
山頂は多くの登山者がごった返しており、コロナ禍とは思えなかったが、それなりのマナーがあり安心できた。
予想以上に早く山頂に着いてしまったので、1時間ほどまったりした。
今日の宿泊である丹沢山にある、みやま山荘まで2時間で着くのでのんびり行こうと考えた。
コンロでお湯を沸かして煎たてのコーヒーをすすりながら富士山を眺める。
この上ない贅沢な時間だ。
このまま時間が止まってほしいと何度呟いたか。
西方面に丹沢山、蛭ヶ岳がどんと構えている。
なかなかの山容で登り甲斐がありそうだ。
塔の岳から丹沢山への縦走は、富士山を横目にブナの木々をくぐり抜けて歩く。
植生保護のための木道から草原の道に変わり、緩やかながらも少しづつ急斜面を登りきると、百名山の道標がある標高1567mの丹沢山に1時間30分ほどで着く。
ここからの富士山の夕焼けは見事だった。
間近に見る富士山の夕焼けは久しぶりだ。
他登山者たちは皆うっとりして見とれていた。
皆さん 山が好きなんだなぁ。
丹沢山頂直下に今晩宿泊する、みやま山荘でお世話になる。
16時に山荘に入り、夕食まで時間があるので案内された2階の寝室で1時間ほど寝る。
17時20分過ぎに夕食開始。
コロナ禍で宿泊人数を制限し、夕食時間は10人づつ30分で3回に分けて食事する。
自分は最初だったので早くご飯を食べて良かったが、後の登山者はそれぞれ待たなければならないので少し大変だったのではと思う。
夕食後の自由時間に静岡在住の54歳のMさんと酒を飲みながら懇談する機会があった。
Mさんは日本海から太平洋を区切り登山で繋げて縦走を計画中との話を伺った。
毎週山に登らないと精神が安定しないようで、カレンダーの週末は登山計画を記載しているという。
お互いに山のこと、家族のこと、人生のことを熱く語り合った。
Mさんのおかげで丹沢山の有意義な一夜を過ごすことができた。
再会時は是非ともご一緒に登山したい方でもある。
Mさん ありがとう。
みやま山荘から東方に秦野市街の夜景が綺麗だ。
夜空を見上げると幾多の星が降り注ぐ。
明日も快晴でどんな山風景に出合えるのか楽しみだ。
百名山83座 残り17座
紅葉が残るバカ尾根の大倉尾根を登る。
花立山荘手前の急斜面はきつい。
ようやく花立山荘に着く。塔の岳山頂まであと20分だ。
ついに塔の岳山頂に着く。
富士山、箱根、南アルプスです。
小田原、真鶴半島。
平塚、相模湾。
江ノ島、三浦半島。
やっぱり富士山は秀麗だと呟いています。
山頂はわんさか賑わう。
丹沢山、蛭ヶ岳方面へ縦走します。
百名山の丹沢山頂に着く。
今晩宿泊のみやま山荘。
みやま山荘の夕食です。
夕焼けの富士山は最高でした。
また泊まりたくなる、みやま山荘でした。