#53 東北紀行 鳥海山

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2015年8月5日水曜日
東北3日目

早朝に目を覚まし、絶好の山日和で気持ちも軽く、スイスイと足を運ぶ。
今日は、標高2236m百名山である秋田の鳥海山に登る。鳥海山の山姿は富士山に似る山だ。

午前6時過ぎに鉾立駐車場を出て、りょう河原に予定通り1時間20分に着いた時は晴れ渡っていたが、そこから40分登り、御浜小屋に着いた頃は、風が強く、ガスで視界が遮られた。

本来ならば御浜小屋からは、高山植物に囲まれた鳥海山を映した鳥海湖が見えるはずだが、その姿も確認できないほど天気が荒れていた。

御田ヶ原分岐から七五三掛までガスの平原を淡々と歩き、千蛇谷にさしかかったところで急登の雪渓を登る。ここまでは4時間近く登っているので疲労もピークでこの長い急登は身体に応え、辛い。

約45分の急登に耐えきり、ようやく御室小屋が見えた。ここまで来れば頂上まであと15分だ。
ガスも抜けて青空が見えてきた。まるで頂上制覇を祝うかのような天気を味方に足どりも軽く、5時間の激戦に耐えてようやく鳥海山の最高峰である新山頂上に立つ。

新山頂上からの眺めは、庄内平野日本海羽黒山栗駒山、月山が一望できて見応えがあった。
新山から七高山、伏拝岳、文珠岳をお鉢のように旋回して登る。
360度の大パノラマを眺めながら歩くのは最高の気分だ。
これだから山登りはやめられない。
御浜小屋に戻り着いたら、午前中はガスで見えなかった鳥海湖が高山植物とともに姿を見せてくれた。
とても癒される光景だった。
うっとりして30分ほど湿原の上で寝そべってしまった。

自分の脳裏にユーミンの「やさしさにつつまれて」のメロディーが流れる。
そのメロディーに乗せられて夢心地に。
そして爆睡する。

この爆睡は長くは続かなかった。
明日は山形県にある月山を登るために車の移動時間を考えて足早に下山しなければならない。
少しピッチを上げて午後15時過ぎに鉾立駐車場に着く。
普段着に着替えてそこを発ち、日本海に沿って国道7号から鶴岡を経由して112号月山道路を走り、月山登山駐車場に17時過ぎに着く。
途中の国道7号線沿いにあった、寄り道したスイカ土産店のスイカは甘かったなぁ。
ついつい、家族の笑顔を思い浮かべて、自宅に土産として宅配を頼んだ。

明日も晴れますように。

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出発してほどなく鳥海山が見える。登り5時間の長い道程だ。
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ガスの中で雪渓を登るがけっこうしんどかったなぁ。
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鳥海山の最高峰である新山に登頂。
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新山からの眺望。日本海が見えます。
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七高山からの眺めは天空の眺めだったなぁ。
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七高山を振り返る。
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お鉢のように旋回して登ります。
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文珠岳からの眺めもよかったなぁ。
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鳥海湖と高山植物
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御田ヶ原から鳥海山を振り返る。