#38 北海道紀行 利尻山1

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2015年7月12日日曜日
北海道一日目

前日は午前10時30分に新潟港から新日本海フェリーに乗船して今日の朝5時小樽港に着き、そのまま北上して稚内へ9時30分過ぎに着く。
スピード違反すれすれの高速で飛ばし、予定より1時間早く着いた。
稚内港から10時50分に利尻島フェリーに乗船し、利尻港に12時30分過ぎに着く。

今日は、百名山である標高1721m利尻山に登る。ここまでは予定通りであり、本来ならば、利尻山登山口前の利尻北麓野営場のキャンプ場でテントを張り、翌日の利尻山登山に備えてゆっくり休んで万全な準備をする予定であったが、天候がそうはさせてくれない。

こともあろうに、台風11号が北海道に上陸するというのだ。韓国側へ逸れるところが、意に反してそのまままっすぐ稚内に上陸するという。
なんたるタイミングの悪いことよ。

今日の天気は晴れ後曇りであり、とても明日が台風上陸でどしゃ降りになるとはとても信じられないのだ。
明日はどしゃ降りになることを覚悟のうえ、天気が良いうちにこのまま登ろうと決断し、当初予定のテント泊から変更して8合目にある避難小屋に宿泊することに決断した。

避難小屋までは登山口から3時間30分の急登が待っている。
時計の針は、13時30分過ぎており、順調にいけば17時に着くはずである。
テント泊のつもりで準備したのでテントと、シュラフ、コンロ、非常食等詰め込んだザックはそれなりに重い。
おそらく20kgを超えているだろう。

針葉樹の中に進むと、日本最北の名水百選といわれる甘露水に着く。
その名前通り、甘くて冷たい水で持参したコップで一気に飲んだらパワーをもらった気持ちになった。

5合目あたりからダケカンバがおおい茂っており、随所に視界が開かれる。
6合目で展望の良い場所があった。
ここからは、利尻港、日本海が一望でき、自分の顔もついつい緩んでしまう。

20kg超えのザックが徐々に両肩の力を奪っていき、急登と重ねて非常につらい時間帯が続く。
目標の避難小屋の手前の長官山への登りにさしかかった。
岩が露出した岩尾根の急登を耐え凌ぎ、
8合目の標高1218mの長官山頂上に立つと、目の前に一気に視界が開き、雪渓が残る利尻山が飛び込んできた。
長官山から眺める利尻山はまことにカッコいい山だ。

その美しい山容にしばし茫然とした。
いい山景色だ。
後ろを振り返ると、利尻港、利尻市街、日本海が見える。
明日は悲しいかな、台風によるどしゃ降りで展望は期待できないので今のうちに、たっぷりこの景色を目に焼き付けて1時間ほど過ごす。
利尻山方面に小さな屋根が見える。
今晩泊りの避難小屋だ。
足早に15分ほどで避難小屋に着いた。

明日は、いよいよ利尻山頂上だ。
レトルトパックカレーライスを食べて早く寝ることにしよう。

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新日本海フェリー上で日本海を渡っています。
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日本海上からの夕陽。
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海上に浮かぶ利尻山
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北麓野営場でくつろぐ。
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名水百選の甘露水。
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ようやく5合目も足がフラフラです。
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利尻港、日本海が見えてファイトが出ました。
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6合目から長官山を目指します。
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7合目の胸突き八丁は言葉通り、胸を突く急登でした。
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ついに利尻山をとらえました。
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体重も食生活改善で5月より8kg減量して83kgになり、スリムになりました。