#25 30年ぶり北穂高岳に挑戦その1

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2014年7月26日土曜日
前日夜21時に自宅を出て中央高速道路を走り、松本インターから国道158号線に出て上高地手前の沢渡無料駐車場に1時過ぎに着く。
缶ビール飲んでシュラフに寝た後に上高地行きの始発シャトルバスに乗って上高地の有名スポットである河童橋に立ったのは7時過ぎだった。

前置きが長くなったが、今日は大学2年以来の30年ぶりの北アルプス主峰である標高3106m北穂高岳に登るのだ。
昨年の夏は北アルプス燕岳に20数年の登山ブランクがあったものの、なんとか踏破した。

今年は昨年の経験をいかして、小屋泊することで荷物を軽くした。
15kgだから昨年より5kg減ったが、いかんせん体重は91kgで昨年より1kg減っただけである。
まだまだ自分の若さ?と体力を過信し、トレーニングを怠り、若い時の栄光を忘れずにのほほんと北穂高登山口である河童橋に立っている。

今朝から青空一色で空気が澄み渡っている。
緑色に透き通った桂川に沿ってルンルン気分で平地を歩く。
鳥のさえずりが実に心地よいのだ。

ほどなく3時間で槍ヶ岳北穂高岳の分岐点である横尾に着き、そこで小休止して水分を摂る。
河童橋からかなり奥地に入っているような感じがした。横尾谷を渡る橋の下を降りて沢の水をすくってみる。
手が痛いほど冷たい。
飲んでみるとカラカラに渇いた喉元にスーと流れこみ、気持ちがいい。
久しぶりだな、この感覚は。
少しづつ往年時の自分の姿を思い出してきた。
体の調子もいいようだ。

横尾谷に沿って本格的な登りとなる。
夏の日差しがまぶしいが、頬に流れる汗が目に入ってしみる。
でも足がいくぶん軽いのでなんとか行けそうだ。
涸沢が見えたところで雪渓の上を登る。
雪渓から上がる風は、さながら天然クーラーでひんやり冷たい。この雪渓から今日の宿泊地である涸沢小屋までの登りがきつい。
やはりトレーニングを怠ると体が順応しないことがわかる。
昨年はあれほど苦労したのに反省していない自分が情けない。

最後のガレ場を登りきると涸沢テント村に着く。
やれやれやっとこさ13時過ぎに涸沢小屋に着いた。
目の前に北穂高岳涸沢岳奥穂高岳の高さに圧倒される。
雪渓も急傾斜で明日の自分の苦戦が目に見えるようだ。明日のスタミナ補給に涸沢小屋でスイカを買って食べる。旨い。

日没までたっぷり時間があるので小屋のデッキで日だまりして本を読む。
村上春樹の「ノルウェーの森」上巻を一気に読みこんだ。
何か自分の青春と同じ空気がよどみ、妙な感じがした。

明日は快晴でありますように!

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北穂高岳登山口の河童橋奥穂高岳連峰がきれいでした。
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小鳥のさえずりを聞きながら梓川に沿って歩きます。
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涸沢雪渓は急坂だけど天然クーラーで気持ちよかった。
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色鮮やかな涸沢テント村です。
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今夜宿泊の涸沢小屋です
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涸沢小屋から見上げる大雪渓と穂高稜線。
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雪渓と北アルプスを眺めがらのスイカは美味だった。
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明日の登頂に燃える自分。