#16 よもやの吹雪で剣山登頂危うし

コロナによる外出自粛でどこにも行けず、過去の回想をブログに残す。

2019年4月27日土曜日
四国2日目
剣山登山口の見ノ越車中泊もガラス越しの突風で朝4時に目を覚ます。強風のうえに雨脚が強くなり、不安な気持ちに駆り立てられた。
昨日の天気予報は晴れ後曇りではなかったのか。
そのままシュラフに潜り込み6時まで寝込んだ。

6時に起きて外を見渡すと、すでに100台以上の車が駐車しており、薄明かりの向こうから滴が見える。
その滴が落ち着くまで待機したが、一向に止む気配がなく、痺れを切らして雨着に着替えて7時30分に登山口より出発する。

晴れ予想に反して早朝から風が強く、視界ゼロ。小粒の氷が降り続き、やがて雪景色に豹変。
強風止まず氷点下3度に。前進を阻む吹雪に必死に抵抗して力強く前進する。
道中で泣く泣く断念する登山者もいた。
吹雪に悪戦苦闘しながらも10時過ぎに剣山頂上1955mに着いたものの、強風で立つのが精一杯の状況。顔がヒリヒリ痛み、手の感覚がない。
まるで麻痺状態だ。

頂上からの眺望はガスでなにも見えない。
本来ならば360度のパノラマ展望が眺望できるはずだった。

残念無念。

この悔しさを必ず晴らすと決めた。
時間さえあれば後日に晴れ間を狙って再度挑戦することとした。
考えもつかなかった冬山登山だったが、四国の雪を見るのは珍しいのでいい体験したと自ら慰めた。

下山後は国道192から13号線川之江新居浜へ海伝いにドライブ。愛媛の海沿いは晴天だった。
あの吹雪はなんだったのか。
こうも天候が変わるのはあまり経験したことがない。

新居浜海岸で腰を下ろしてしばし瀬戸内海を眺める。波が静かでゆったりしている。
穏やかな瀬戸内海が好きだ。

18時過ぎに愛媛の百名山である手強い石鎚山の登山口前に着く。
今晩も車中泊だ。
コンビニで買ったカツ丼弁当を頬張り、ビールを飲む。
今度こそパノラマが見れる晴れマークであることを念じつつ、そのままシュラフに潜り込んだ。

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剣山登頂も何も見えませんでした(涙)
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山頂小屋のコーヒーで身体を暖めました。
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下山後の愛媛 新居浜海岸は快晴。午前中の雪景色が信じられません。
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遠くの島が瀬戸内海の広島県側の島です。新居浜海岸にて。
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黒島海浜公園で1時間横になり、身体が軽くなりました。